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【ラグビー日本代表2021秋の陣《6》】スクラムの屋台骨を背負う具智元「いい体をつくる」

[ 2021年10月9日 11:03 ]

具智元
Photo By スポニチ

 以前よりも丈が伸びた髪型を指摘され、にこっと照れ笑いを浮かべる。ぐーくんことプロップ具智元(27=コベルコ神戸スティーラーズ)のプレーヤーとしての魅力は挙げればきりがないが、ラグビー以外で言えば、何よりも人を癒やす笑顔と雰囲気だろう。

 スクラムの要として、宮崎合宿ではさらなる進化に取り組む。19年W杯以来の代表活動となった今年上半期は「W杯以来、初めて集まったが、慎さん(長谷川スクラムコーチ)のスクラムをずっとやってきて、集まってすぐにいい感じで組めた」とその再現性の高さに手応えを得た。試合では全てがうまく行ったわけではないが、体と頭脳に染みついた技術と方法論を元に強いスクラムを復元できたことは、2年後に向けても大きなアドバンテージとなる。

 自分自身の課題に挙げたのが、何よりもコンディショニングのことだ。6月の大分合宿でもフルメニューをこなせるようになったのは試合直前だった。19年も合宿中の右手骨折により、W杯前哨戦となったパシフィックネーションズ杯は出場できず。本番でも8強入りを懸けたスコットランド戦の前半に右脇腹を痛め、途中交代した。痛む場所は常に同じ箇所ではないため、抜本的な解決策はなく、歯がゆい。練習から全身全霊を懸けるゆえの故障だが、「いい体をつくって、ベストコンディションで試合に出たい。もっと(コンディショニングを)意識したい」と語気を強める。

 昨年、元韓国代表の父・東春氏がホンダのスクラムコーチに就任したことで、一家は十数年ぶりに一つ屋根の下で生活を共にした。コロナ禍だったとはいえ、一家にとっては幸せな1年間。しかし来年1月に始まるリーグワンでホンダの2部行きが確定すると、具は「(移籍を)真剣に考えた。強いチームで学びながら、競争してやりたい気持ちがあった」と悩んだ。親子2代、兄弟そろって在籍した古巣を離れ、海外移籍の選択肢も視野に入れながら、最終的には神戸への移籍を決めた。

 代表合宿に合流する前はまだ全体練習が始まっていなかったものの、灘浜では自主練習に励む1人1人のプレーヤーから大いに刺激を受けたという。「(中島)イシレリさんはトレーニングが好きで、自分からやっている。やっぱり違うなと思った」。12月以降は自分以外にも代表選手や海外の大物に囲まれる環境で、未来へと伸び行く自分の姿を想像している。

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