2年ぶり代表復帰のSH流「もう一度チャレンジ」ラグビー日本代表が合宿開始

[ 2021年9月29日 21:10 ]

2年ぶりに代表復帰し、オンライン取材に応じる流大
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 ラグビー日本代表は29日、10月23日のオーストラリア戦(昭和電工ドーム大分)など秋のテストマッチ4試合に向けて宮崎合宿を開始した。この日は代表候補39人と、若手育成枠メンバー5人の計44人が宮崎市内の合宿施設に集合。あす30日から本格的な練習を開始する。

 19年W杯で全5試合に先発出場したSH流大(29=東京サントリーサンゴリアス)は、今夏の招集を自分の意思で辞退。今回が2年ぶりの復帰となる。オンライン取材に応じ、「ポジション争いは前回離れた分、アドバンテージはないし、何も保証されていない。もう一度チャレンジしないといけない」と気持ちを高ぶらせた。

 昨年は「モチベーションが高かった」と振り返る流だが、新型コロナウイルス感染症の影響でトップリーグは途中で打ち切りとなり、代表活動も全て中止に。「残念だった。次に何を目指せばいいか分からなくなった」と自分を見失った。今年は所属のサントリーでは主に9番を背負って出場し続けたが、3月中旬に「心も体も100%じゃないと参加すべきではない」とジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチとズームで面談し、代表辞退を申し出たという。

 その際、指揮官からは6月の全英・アイルランド代表ライオンズ戦など千載一遇のビッグマッチを理由に再考を促されたという。与えられた時間は1週間。熟考を重ねたが、「ライオンズ戦の重要性は理解しているし、一生ない機会だと思ったが、それを差し置いても休まないといけないと思った」。そのまま見放される危険性もあったが、その後も首脳陣とは定期的にコミュニケーションを図り、2年ぶりの復帰を果たした。現在は「23年W杯が最大のモチベーション」と話し、心身共にフル充電された状態だ。

 流が不在だった今夏のテストマッチ2試合では、所属チームでも同僚の斎藤直人が急成長。2年後のW杯に向けて9番争い激しさを増すが、「(斎藤の)能力があるのは分かっていた。あれくらいのプレーをするのは普通。ライバルにはなるが、一緒に頑張りたい」と心の余裕を感じさせるコメントで宣戦布告した。

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2021年9月29日のニュース