前週アマチュアV中島啓太、史上初のアマ2勝へ「チャンスがあれば」

[ 2021年9月29日 15:35 ]

<バンテリン東海クラシック・練習日>石川遼(右)とティーショットを見つめる金谷拓実(左)と中島啓太(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフのバンテリン東海クラシック(賞金総額1億1000万円、優勝賞金2200万円)は30日から4日間、愛知県みよし市の三好CC西C(7300ヤード、パー71)で行われる。

 前週のパナソニック・オープンでツアー史上5人目のアマチュア優勝を果たした世界アマチュアランキング1位・中島啓太(21=日体大3年)は29日、ともにアマチュア優勝経験のある石川遼(30=CASIO)、金谷拓実(23=Yogibo)と練習ラウンドを行った。

 快挙達成の直後から多くの祝福メッセージや電話を受けたが「実感が全然なくて」と中島に浮かれた様子はなし。練習ラウンドをともにした金谷も「啓太君には(アマチュア優勝も)通過点だったと思います。周りが思う以上に余韻にも浸っていないし、きょうもそう見えたんで。ほかのアマチュアと比べて別の次元、世界にいるのかなと思います」とライバルの落ち着いた雰囲気を好感を持って受け入れたようだ。

 前週のパナソニック・オープンではアップダウンのある狭い城陽CCで、パー3を除く全14ホールの第1打にドライバーを選択する究極の度胸試しプランを敢行した。今大会でも引き続き度胸試しプランに挑戦するが、持ち球はフェードボール。大会直前にナショナルチームのガレス・ジョーンズ・ヘッドコーチとも話し合い、ドローボールを要求される左ドッグレッグの3、14、17番では「全く違うスイングをしなければならないので、本来のスイングのイメージを崩してまでやるのは良くないんじゃないか」と状況によっては第1打を刻む可能性もあるという。

 まだ、日本ゴルフ界の草創期だった1927年の第1回日本オープンを制した赤星六郎を含め、アマチュアがプロのツアー競技で2勝した例はない。

 「誰も成し遂げていないのは魅力があるのでチャンスがあれば」

 アマチュア資格で出場する来年7月の海外メジャー、全英オープン(スコットランド・セントアンドリュース)までは少なくともプロ宣言はしない。年内はバンテリン東海クラシック、2週後の日本オープンへの参戦は確定。石川も金谷もさらには松山英樹も成し遂げていないアマ2勝へ挑戦は続く。

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2021年9月29日のニュース