NBAが今季のコロナ感染防止規定を各チームに通達 ワクチン未接種の選手には多くの制限

[ 2021年9月29日 11:25 ]

ワクチン接種の有無を公表していないネッツのアービング(AP)
Photo By AP

 NBAは28日、今季の新型コロナウイルスの感染防止規定(プロトコル)を各チームに通達。現段階では暫定的な規定で、実施するには選手会との最終合意が必要だが、ワクチン未接種の選手には数多くの行動制限が設けられることが確実になった。

 AP通信が入手した文書によれば、ワクチン接種を受けていない選手はチームメートやスタッフと同じ部屋で食事をすることはできず、すべての練習、試合、遠征の際に必ず検査を受けることが義務付けられる。またホームタウンでは子どもの学校への送迎や買い物といった例外的な行動以外で自宅以外の場所に行くことはできず、ロードでも滞在場所は宿泊しているホテルに限定される。そのためにレストランやバー、さらに娯楽施設や室内でのパーティーに足を運ぶことはできない。

 また6フィート(1・8メートル)のソーシャル・ディスタンスをキープした上でマスク着用が常時必要となり、ロッカールームは接種済みの選手とは可能な限り離されることになった。

 現時点でのNBAのワクチン接種率はリーグが目標としていた90%をクリア。接種の有無をプライバシーの問題として明かしていなかったレイカーズのレブロン・ジェームズ(36)も「家族の安全を守るため」としてワクチンを接種したことを公表している。

 しかし東京五輪の米国代表となりながらコロナに感染して出場の機会を失ったウィザーズのブラドリー・ビール(28)や、ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンス(24)は接種を受けていないことを明らかにしており、ネッツのカイリー・アービング(29)は未公表。アービングは28日にカリフォルニア州サンディエゴで始まったトレーニング・キャンプの初日の練習に参加しているが、未接種の場合には今後の“行動範囲”はかなり狭くなることが予想されている。

 なおNBAの2021年シーズンは10月19日(日本時間20日)のネッツ対バックス、ウォリアーズ対レイカーズ戦で開幕する。


 

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2021年9月29日のニュース