今平 1年9か月ぶりV、3季連続賞金王へ前進 3差逆転 ランク6位浮上

[ 2021年9月6日 05:30 ]

男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック最終日 ( 2021年9月5日    山梨県 富士桜CC=7566ヤード、パー71 )

<フジサンケイ・クラシック最終日>18番、優勝を決め石川(右)と健闘を称え合う今平(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 3打差の3位から出た今平周吾(28=ダイヤ)が逆転で20、21年シーズン初優勝を手にした。7バーディー、ボギーなしの64をマーク。通算12アンダーまで伸ばした。19年11月のダンロップ・フェニックス以来のツアー通算5勝目。単独首位から出た石川遼(29=CASIO)は71で2打のリードを守り切れず、69で回った池上憲士郎(29=フリー)とともに通算8アンダーの2位に終わった。

 短いウイニングパットを決めた今平は小さく拳を握った。逆転で1年9カ月ぶりとなる今季初勝利。「凄いうれしい」。短い喜びの言葉に実感がこもる。

 3打差を追って出ると2番で10メートルを沈めてバーディー先行。最難関の5番パー4ではグリーン奥のラフから第3打を、技ありのアプローチで沈めた。この日ただ一人バーディーを奪い「いけるかな」。後半11番のバーディーで追いつくと、その後、4バーディーを重ねて突き放した。

 18、19年の2季連続賞金王。だがレベルアップを図った取り組みが裏目に出る。筋力アップを目指し、ショットやアプローチの感覚にズレが生じた。今年5月ごろ以前のトレーニングに戻すことを決断。本来の感覚を取り戻せたことが、今大会での40ホール連続ボギーなしにつながった。

 1日にゴルフ用品を展開するダイヤと所属契約を結んだばかり。初日31位と出遅れ「契約してすぐに予選落ちは嫌だ」と奮起したことも勝利の要因。賞金ランクは11位から6位に浮上。「今季3勝、3季連続賞金王を目指して頑張る」と、秋本番の賞金レースをにらんだ。

続きを表示

2021年9月6日のニュース