大会初出場・古江が雨の中猛チャージ 5バーディー、ボギーなしで通算5アンダー

[ 2021年8月22日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第3日 ( 2021年8月21日    スコットランド カーヌスティ・リンクス=6850ヤード、パー72 )

第3ラウンド、18番でショットを放つ古江(ゲッティ=共同)
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 イーブンパーの45位から出た大会初出場の古江彩佳(21=富士通)は5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算5アンダーに伸ばした。畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は71と伸ばしきれず、通算3アンダーでホールアウト。12位から出た渋野日向子(22=サントリー)は15ホールを終えて3バーディー、3ボギーで回り、通算4アンダーとしている。

 ムービングデーで古江がリーダーボードを駆けあがった。雨が降り続く難しいコンディションの中でボギーなしの5バーディー。大会初出場とは思えない、落ち着いたプレーぶりで一気にスコアを伸ばした。

 「雨でまさか5アンダーで回れると思わなかったので、凄く良かったなと思います」

 4番で50センチ、7番で80センチにショットでピタリと寄せてバーディーを奪う。後半も勢いは止まらない。14番で4メートルのバーディーパットを沈めて2連続バーディー。「フェアウエーが雨でも硬いのは日本と全然違うところなので難しいです」と振り返ったが、パーオン率は83%。正確なショットでグリーンを捉え、チャンスをつくった。

 前日の第2ラウンドで勢いをつくった。初日は2オーバー90位と出遅れ。それでも気持ちを切らさず、「まずはゼロに戻さないといけない」と自らを鼓舞した。3バーディー、1ボギーと伸ばし、45位まで巻き返し。これがこの日のチャージへの流れになった。

 東京五輪の代表争いで稲見萌寧に競り負け、涙を流したのが約2カ月前だった。そこから、気持ちを切り替えて7月に渡欧。メジャーのエビアン選手権で4位に入った。そして迎えた今大会。リンクスコースを戦うのは初めてだが、現地のキャディーを起用して相談しながら戦略を立てる。その成果もあり、世界の強豪が集まる舞台で、2戦連続で上位争いに加わった。

 日に日に状態を上げている21歳。「変わらず自分のプレーが落ち着いてできればいいなと思います」と最終ラウンドを見据えた。

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