38歳・上井が17年目の悲願王手 2位に2差の単独首位「いいプレーを見せら得るように頑張る」

[ 2021年8月22日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第3日 ( 2021年8月21日    北海道千歳市 ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72 )

3番、笑顔を見せる上井邦裕(撮影・西尾 大助)
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 首位で出た上井邦裕(38=三好CC)が65とスコアを伸ばし、通算18アンダーで単独首位に立った。4月の関西オープン以来となる自身9回目の最終日最終組で悲願のツアー初優勝を目指す。2打差の2位に比嘉一貴(26=フリー)が続いている。石川遼(29=CASIO)は73とスコアを落とし、通算5アンダーの34位に後退した。

 観客が入っていたら、大歓声が上がったに違いない。この日は288ヤードに設定された17番パー4。上井は残り約25ヤードの第2打をチップショットでイーグルを奪った。「今日はショットがしっくりこなかったんですが、アプローチがいい感じでした」。3番でもバンカーからイーグルを決め2打差の単独首位でホールアウトした。

 ツアー競技で最終日の最終組に入るのは実に9回目。2位は4回あるが優勝は一度もない。4月の関西オープンも最終日に76と崩れ13位に終わった。それでもツアーの中断期間中に開催された地区大会の中部オープンで13年ぶりに優勝し、嫌なムードを断ち切った。

 その時から好調をキープし続けている理由について「以前はちょっとしたことでもイライラしていましたが、カッカしなくなりました」と明かす。「コロナ下でもありますし、ゴルフをやれるだけでもありがたい」。ミスをしてもすぐに気持ちを切り替えられることが、思い切りのいいプレーにつながっている。“九度目の正直”へ「いいプレーを見せられるように頑張ります」。今度こそチャンスを逃さない。

 ◇上井 邦裕(かみい・くにひろ)1982年(昭57)10月28日生まれ、大阪府出身の38歳。名商大出身。15歳でゴルフを始め05年にプロ転向。08~15年まで賞金シードをキープ。17年にシード復活を果たすも、19年に2度目のシード落ち。今季はQT(予選会)19位でツアーの出場権を獲得した。1メートル80、78キロ。

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2021年8月22日のニュース