奈紗 メジャー初制覇へ好発進、大会初アンダーパー「楽しんでできた」

[ 2021年8月20日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第1日 ( 2021年8月19日    スコットランド カーヌスティ・リンクス=6850ヤード、パー72 )

全英女子オープン第1ラウンド、17番でショットを放つ畑岡(AP)
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 メジャー初優勝を目指す畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は3バーディー、1ボギーの2アンダー70をマークした。古江彩佳(21=富士通)は2オーバー74。アマチュアの梶谷翼(17=兵庫・滝川二高3年)は4オーバー76。19年大会覇者の渋野日向子(22=サントリー)は2アンダー70、全米女子オープン優勝の笹生優花(20=ICTSI)は4アンダー68で回った。

 畑岡は4度目の出場となる全英女子オープンで初めてアンダーパーをマークした。2アンダー発進に「リンクスでのゴルフを楽しんでできた。毎日2アンダーずつ伸ばしたらチャンスはあると自分で設定していた。1つ目標はクリアできたと思う」と胸を張った。

 気温11度、灰色の雲が垂れ込め、小雨が降る中でスタート。2番で7メートルのバーディーパットを沈めると、3番では2・5メートルにつけて連続バーディーとし、リズムをつかんだ。

 ティーショットをポットバンカーに入れた5番でボギーを叩いたものの、11番で第2打を1メートルにつけてバーディーを奪った。「風も多少ある中でショットも安定していたし、パットも全部は決め切れなかったが、いいストロークができた」と満足感をにじませた。

 同組で回った東京五輪金メダリストのネリー・コルダ(米国)には3打差をつけられたが「飛距離を持ち味としてピンを攻めてくるいつも通りのネリーのプレー」と冷静に分析する余裕があった。

 金メダルを目標に挑んだ東京五輪を9位で終えた後、1週間のオフを取った。ラウンドも1回こなしたが、休養を優先した。15日に現地入りすると、16日に18ホール、17日にはイン9ホールを回って調整した。米ツアー4勝目を挙げた7月のマラソン・クラシック時と比べれば物足りないとはいえ、復調の手応えを感じていた。

 悲願のメジャー初優勝へ。22歳は「あと3日間しっかり頑張りたい」と前を向いた。

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