東京パラの集火式開催 聖火リレーアンバサダーのサンド富澤「かじっていいですか?」

[ 2021年8月20日 20:51 ]

<パラリンピック聖火リレー集火式>ランタンを手に、足並みをそろえ、ステージを降りるサンドウィッチマンの伊達みきお(中央左)、富澤たけし(同右)(撮影・木村 揚輔)
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 東京パラリンピックの集火式が20日夜、東京・元赤坂の迎賓館で開かれ、全国47都道府県とパラ発祥の地とされる英国ストーク・マンデビルで採火した炎が1つに集められて聖火となった。式典には菅義偉首相、小池百合子都知事、大会組織委員会の橋本聖子会長、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長らが出席した。式典の冒頭で4人が登壇したが、橋本会長に続いて壇上に姿を見せた菅首相はすぐに着席。橋本会長と小池知事がいすの前に立ったままパーソンズ会長を出迎えるのを見て、立ち上がった。

 開催反対派による「パラリンピックやめろ!」のコールが会場の外から響く中、菅首相は「この火の下で世界のパラアスリートが全力を尽くす姿を通じて、みなさまと感動を分かち合えることを楽しみにしている」とあいさつ。新型コロナウイルスの感染状況が好転しない状況で「感染対策を徹底し、アスリートが安心して活躍いただける最高の舞台を整えて参ります」と約束した。

 集火式では全国からの火をともしたトーチが登場。火が上空で1つになるイメージ映像が流れたあと、聖火リレー公式アンバサダーを務める柔道男子五輪3連覇の野村忠宏氏、パラリンピック3大会連続出場の田口亜希さん、女優の石原さとみの3人がトーチで聖火皿に点火し、聖火が“誕生”した。2年9カ月にわたるアンバサダーの大役を終えた石原は「とても勇気のいる役目だったが、心からやってよかった。学びがあった時間で貴重な経験をさせていただいた」と感謝を述べた。

 同じく聖火リレー公式アンバサダーのお笑いコンビ、サンドウィッチマンの2人は火に入ったランタンを持ち、会場から再出発する役割を担った。名残惜しいという富澤は「(ランタンを)かじっていいですか?」と河村たかし名古屋市長を皮肉るブラックジョークで笑いを誘った。21日からは都内各地で引き続き点火セレモニーが行われ、24日の開会式(国立競技場)を迎える。

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