15年前の殺人事件の犯人はチームメート マイアミ大のフットボールチームに衝撃!

[ 2021年8月20日 08:55 ]

事件発生から16日後、パタさんの顔が描かれた横断幕の前でひざまずくジョーンズ容疑者(左端の38番=AP)
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 2006年11月7日の夜、アパートの自宅の外で何者かに銃で撃たれて死亡したマイアミ大フットボール・チームのディフェンシブ・ライン(DL)、ブライアン・パタさん(享年22)の死亡事件で、フロリダ州マイアミ・デード郡の警察当局は19日、同州オーランドの北西110キロに位置しているマリオン郡オカラで、パタさんと当時チームメートだった元ディフェンシブ・バック(DB)のラショーン・ジョーンズ容疑者(35)を逮捕した。

 事件発生から15年の歳月を経ての事件解決だったが犯人は元チームメートというショッキングな結末。スポーツ専門局のESPNによればパタさんのガールフレンドとジョーンズ容疑者が交際したこともあって2人の仲は悪く、事件の前には2人が口論しているところが目撃されていた。

 パタさんの兄はジョーンズ容疑者が「銃で殺す」と脅迫していたと証言。ポケットには数百ドルの紙幣が入った財布が残されており、事件発生直後から当局では“怨恨”による殺人として捜査を始めていたが、ジョーンズ容疑者は「当時は家にいてどこにも出かけていない」と供述し、2019年にも「疑われているのは知っているが自分とは関係がない」と犯行を否定していた。

 しかし遺族側が強くジョーンズ容疑者への捜査を要求し、事件発生時に同容疑者が使用した携帯電話の基地局が自宅ではなく別のエリアだったことが判明。パタさんは茂みの中で待ち伏せした何者かに撃たれていたが、事件当日に現場付近に居合わせた人が、任意に並べられた写真の中からジョーンズ容疑者の顔写真を“現場付近で目撃した人物”として指し示していた。

 パタさんは193センチ、127キロのDL。2007年のNFLドラフトでは上位指名が予想されていた。

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