レスリング・川井友香子、姉も見た表彰台のてっぺん「良い景色でした」

[ 2021年8月4日 23:10 ]

<東京五輪 レスリング 女子フリースタイル62キロ級決勝>スタンドの姉・梨紗子に向かって金メダルを手に笑顔を見せる川井友香子(撮影・北條 貴史)
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 レスリング女子フリースタイル62キロ級の川井友香子(23=ジャパンビバレッジ)が、決勝でアイスルー・ティニベコワ(キルギス)を破り、金メダルを獲得した。姉の梨紗子は16年リオデジャネイロ五輪の63キロ級の覇者。伊調姉妹も達成できなかった姉妹で五輪の金メダリストとなった。

 姉の梨紗子も見守る中で見せた執念の試合運び。金メダルが決まると、両手を覆い、その場に座り込んだ。「言葉が出ないくらいうれしい。今までの中で一番最高な1日になった」。万感の表情で語った。

 5年前、表彰台の頂上に立った姉・梨紗子は、友香子に言った。「あんな良い景色、見たことないから友香子にも見てほしい」。友香子はどんな苦しくても、その光景が見たかった。やっと見ることができた、東京五輪の表彰台のてっぺん。友香子はしみじみと語った。「良い景色でした」。そこに観客はいない。だが、努力を重ねたアスリートにしか見ることができない絶景だった。

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2021年8月4日のニュース