四十住さくらの常連お好み焼き店店主「有言実行の金」 小2の初来店から注文は「さくらスペシャル」のみ

[ 2021年8月4日 19:29 ]

四十住さくらと「広島焼お好みねごろ」の坂本充崇さん
Photo By 提供写真

 スケートボード女子パークで初代女王に輝いた四十住さくら(19)の故郷、和歌山県岩出市では、行きつけの「広島焼お好みねごろ」が歓声に包まれた。店主の坂本充崇さん(52)は常連客らとテレビ中継に見入り、「去年11月に店に来たときも“金メダルを獲る”と言っていた。有言実行の金です」と圧巻の滑りを称えた。

 その昨年11月、四十住が小学2年で初めて来店して以来、注文し続けるメニューに「さくらスペシャル」と命名した。エビ、モチ、イカ天から成る一品で、定価1000円(税込み1100円)。期待と共に、五輪での躍進を見越しての決断だった。

 「これしか食べへん。そして、いつ来てもニコニコしてる。友達や後輩も連れてきてくれて、優しい。うちの小学6年の娘にも“スケボー、教えたろか?”と言ってくれます」。さすがに五輪前は月1回ペースだった来店は減少傾向だったが、店内でのぞかせる素顔は以前と変わらず、坂本さんが癒やされてきた。

 幼少時の思い出としてあるのが度胸の良さだという。

 「普通の子と違って恥ずかしがらない。“おっちゃん、おっちゃん”と寄ってきて、“お好み焼きの焼き方、教えて”とか。物怖じしませんでした」

 その性格が、予選4位からの逆転に結びついたのだろうか。金メダルを掲げた写真を店内に飾る、五輪前からの約束を果たすため、来店してくれる日を心待ちにしていた。

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