男子バスケ・米代表のビールが離脱 コロナ感染防止規定の対象 五輪出場は微妙な状況

[ 2021年7月15日 10:00 ]

コロナ感染防止規定の対象となって米国代表を離脱したブラドリー・ビール(AP)
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 男子バスケットボールの米国代表に選出され、すでにラスベガス(ネバダ州)での強化試合に3試合出場していたNBAウィザーズのブラドリー・ビール(28)が新型コロナウイルス感染防止規定の対象となり、代表チームから離脱したことが明らかになった。

 AP通信が関係者の話として伝えているもので、感染したのか、濃厚接触なのかという具体的な状況は非公表。ビールは今後受ける検査で陰性が確認されれば復帰は可能だが、東京五輪の初戦(25日のフランス戦)まであと10日しかなく、12人の代表選手を選考する「USAバスケットボール」が代替選手の招集に動く可能性も出てきている。

 八村塁(23)のチームメートでもあるビールは今季NBAで2位となる31・3得点をマーク。初の五輪代表として迎えた強化試合(ナイジェリア、オーストラリア、アルゼンチン)では全3試合に先発して平均10・3得点をマークしていた。

 米国代表では現在、メンバーに選出されていたサンズのデビン・ブッカー(24)とバックスのドリュー・ホリデー(31)とクリス・ミドルトン(29)が今季の王者を決める「ファイナル」で対戦中。まだ代表チームには加わっておらず、ビールが離脱した米国は練習相手の「セレクトチーム」からの補充は可能とは言え、強化試合の残り2試合(16日にオーストラリア、18日にスペイン)を8人の代表だけで戦うことになった。

 ラスベガスでの強化合宿には家族や恋人との同伴は認められているが、マスク着用といった今季のNBAでの感染防止規定はそのまま適用。ただしラスベガスを含むネバダ州は他の州同様に今月初めから感染者数が増加に転じており、13日の新規感染者数はここ半年では最も多い855人となっていた。

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2021年7月15日のニュース