バックスが接戦を制して2勝2敗 米五輪代表のミドルトンが40得点 土壇場で大活躍

[ 2021年7月15日 12:47 ]

ミドルトンを囲んで歓喜するバックスの選手とコーチたち(AP)
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 今季のNBA王者を決める「ファイナル(FINALS)」の第4戦が14日にウィスコンシン州ミルウォーキーで行われ、50年ぶり2度目のリーグ制覇を狙っている地元のバックス(東地区全体3位)が109―103(前半60―45)でサンズ(西地区全体2位)を下して2勝2敗。4勝2敗でシリーズを制した東地区準決勝(対ネッツ)同様、敵地で連敗したあとにホームでは白星を2つ並べた。

 この日は1971年の優勝メンバーでもあるオスカー・ロバートソン氏(82)、カリーム・アブドゥルジャバー氏(74)、ボブ・ダンドリッジ氏(73)、ジョン・マグロックリン氏(78)が観戦。チャンピオン・リングを持っているバックスOBの前で、第2戦で42得点、第3戦で41得点を稼いでいたヤニス・アデトクンボ(26)が43分出場して26得点(フリースローの成功は8本中4本)と14リバウンド、8アシスト、3スティール、2ブロックショットをマークした。

 東京五輪の米国代表に入っているクリス・ミドルトン(29)はポストシーズン自己最多の40得点をマーク。G・アデトクンボ同様に43分のプレータイムでフィールドゴール(FG)は33本中15本(うち3点シュートは8本中3本)を決めた。99―99で迎えた第4Qの残り1分28秒と27・2秒には相手のミスなどに乗じてシュートを連続して成功。このあとフリースローを4本すべて成功させてサンズを突き放した。ミドルトンと同じく代表入りしているドリュー・ホリデー(31)も13得点と7リバウンド、7アシストを記録。本拠地「ファイサーブ・フォーラム」に集まった1万7000人の地元ファンを歓喜させた。

 サンズは東京五輪の米国代表メンバーに入っているデビン・ブッカー(24)が42得点をたたき出したが、第4Q1分10秒に5反則目をコールされ、残り5分55秒まではベンチ。第3Qまでに38得点をマークするなど奮闘したが、プレータイムが減った第4Qは4得点に終わった。NBA16季目で初めてファイナル出場を果たしたクリス・ポール(36)は10得点と7アシスト、2018年のドラフトで全体トップに指名されたセンター、ディアンドレ・エイトン(22)は17リバウンドを稼いだが得点は「6」にとどまった。

 両チームは1968年のエクスパンション(球団拡張)で誕生したリーグの“同期生”で、バックスは1971年のファイナルでブレッツ(現ウィザーズ)を4勝0敗のスイープで制して初優勝。ファイナルはセルティクスに3勝4敗で敗れた1974年以来、47年ぶり3回目の出場となっていた。サンズは1976年と93年に続く3度目のファイナル。過去2回のファイナルではセルティクスとブルズにともに2勝4敗で敗れていた。

 なお第5戦はサンズの地元フェニックスで17日に行われるが、今ファイナルは少なくとも第6戦まで行われることが確定。東京五輪で米国代表は25日にフランスと初戦を行うが、ミドルトン、ホリデー、ブッカーの3人が代表に合流するのは早くても23日か24日になる可能性が出てきた。

 <第3戦のチーム成績>
 ▼FG成功率=サンズ(51・3%)バックス(40・2%)
 ▼3点シュート成功率=サンズ(30・4%、23本中7本)バックス(24・1%、29本中7本)
 ▼FT成功率=サンズ(84・2%)バックス(82・8%)
 ▼ベンチスコア=サンズ()バックス()
 ▼リバウンド総数=サンズ(40)バックス(48)
 ▼アシスト総数=サンズ(18)バックス(22)
 ▼スティール総数=サンズ(3)バックス(11)
 ▼ブロックショット総数=サンズ(9)バックス(3)
 ▼ペイント内得点=サンズ(40)バックス(48)
 ▼ターンオーバー総数サンズ(17)バックス(5)
 ▼反則数=サンズ(24)バックス(18)

 <NBAファイナルの日程と結果>
 ▼第1戦(6日=フェニックス)〇サンズ118―105●バックス
 ▼第2戦(8日=フェニックス)〇サンズ116―108●バックス
 ▼第3戦(11日=ミルウォーキー)●サンズ100―120〇バックス
 ▼第4戦(14日=ミルウォーキー)●サンズ103―109〇バックス
 ▼第5戦(17日=フェニックス)
 ▼第6戦(20日=ミルウォーキー)
 ▼第7戦(22日=フェニックス)
 *日付は現地時間

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