本邦初の人工サーフィン場で五輪代表が練習 エアー連発も大原「難しい」

[ 2021年7月12日 14:21 ]

<サーフィン日本代表練習公開>練習を公開した大原洋人(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 東京五輪で初めて実施されるサーフィンの日本代表「波乗りジャパン」のメンバー3人が12日、静岡県牧之原市にこのほど完成した人工サーフィン施設「静波サーフスタジアム」での合宿を報道陣に公開した。合宿には男子の大原洋人(24)、女子の前田マヒナ(23)、都筑有夢路(20)の3選手が参加。米カリフォルニア州を拠点に活動する五十嵐カノア(23=木下グループ)は現在も米国滞在中のため、参加しなかった。

 同スタジアムは幅105メートル、奥行き50メートル、最深部6メートルの人工ビーチに、60を超える種類の波を発生させる機能を備えた世界最新かつ日本初の大型ウェーブプール。3選手もこの日の練習で初めて利用し、波の頂点から空中に飛び出すエアーを何度も練習した大原は「タイミングのアジャストは難しかった」と話した。

 五輪本番は千葉県一宮町の釣ケ先海岸が会場で、競技は自然との闘いという要素が含まれる。一方でウェーブプールはその要素が一切ない代わりに、選手が好む波形や高さ、速さの波を作り出すことが可能。都筑は「反復練習ができるのはいい」と話し、前田も「技の練習ができる。タイミングを合わせる練習にもなる」と好感触を示した。

 五輪は1都3県と福島県の会場で無観客が決定。一宮町育ちの大原は「こういう現状では仕方ない」と冷静に受け止めつつ、「1回戦からテレビで中継してほしい」と要望。本来は会場で観戦予定だったハワイ在住の母が来日中だという前田も「残念。だから次の五輪(24年パリ)まで頑張る」と早くも2大会連続出場を誓った。

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月12日のニュース