バックスがミルウォーキーで初白星 ヤニス41得点と奮闘 不振のFTも17本中13本成功

[ 2021年7月12日 11:40 ]

ダンクを決めるバックスのG・アデトクンボ(AP)
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 今季のNBA王者を決める「ファイナル(FINALS)」の第3戦が11日にウィスコンシン州ミルウォーキーで行われ、50年ぶり2度目のリーグ制覇を狙っている地元のバックス(東地区全体3位)が、120―100(前半60―45)でサンズ(西地区全体2位)を下して3戦目で初勝利。第2戦で42得点を記録していたヤニス・アデトクンボ(26)が38分の出場でフィールドゴール(FG)を23本中14本成功させて41得点と13リバウンドをマークし、プレーオフに入ってレギュラーシーズンの68・5%から55・0%に低下していたフリースロー(FT)もこの日は17本中13本を成功させてチームスコアに影響を与えなかった。

 ドリュー・ホリデー(31)は21得点とチーム最多の9アシスト、クリス・ミドルトン(29)も18得点を稼ぐなど東京五輪の米国代表コンビも活躍。最大25点をつけての快勝で、本拠地「ファイサーブ・フォーラム」に集まった1万7000人の地元ファンを歓喜させた。

 NBAのプレーオフで初戦から3連敗になってしまうと過去143回すべてのチームがシリーズで敗退。バックスは第3戦で負けていれば“V率0%”という崖っ縁に追い込まれていたがその危機を脱出した。東地区準決勝でも第2シードのネッツに対して第1戦と第2戦を落としながら4勝3敗でシリーズを制覇しており、再び反攻への兆しを見せ始めた。

 ファイナル3回目の出場で初優勝を狙うサンズは第2戦で3点シュートを40本中20本を決めていたが、この日の成功は31本中9本。反撃が期待された第3Qでも31―38と後手に回り、勝機をつかめなかった。

 東京五輪の米国代表メンバーに入っているデビン・ブッカー(24)のFG成功は14本中3本(うち3点シュートは7本中1本)に終わり、今ポストシーズン自己最少の10得点。NBA16季目で初めてファイナル出場を果たしたクリス・ポール(36)は19得点と9アシスト、2018年のドラフトで全体トップに指名されたセンター、ディアンドレ・エイトン(22)とジェイ・クラウダー(31)がともに18得点を稼いだが、敵地での初戦で王手をかけることはできなかった。

 両チームは1968年のエクスパンション(球団拡張)で誕生したリーグの“同期生”で、バックスは1971年のファイナルでブレッツ(現ウィザーズ)を4勝0敗のスイープで制して初優勝。ファイナルはセルティクスに3勝4敗で敗れた1974年以来、47年ぶり3回目の出場となっていた。

 サンズは1976年と93年に続く3度目のファイナル。過去2回のファイナルではセルティクスとブルズにともに2勝4敗で敗れていた。

 <第3戦のチーム成績>
 ▼FG成功率=サンズ(48・2%)バックス(47・8%)
 ▼3点シュート成功率=サンズ(29・0%、31本中9本)バックス(38・9%、36本中14本)
 ▼FT成功率=サンズ(68・8%)バックス(76・9%)
 ▼ベンチスコア=サンズ(31)バックス(22)
 ▼リバウンド総数=サンズ(36)バックス(47)
 ▼アシスト総数=サンズ(21)バックス(28)
 ▼スティール総数=サンズ(3)バックス(8)
 ▼ブロックショット総数=サンズ(15)バックス(9)
 ▼ペイント内得点=サンズ(40)バックス(54)
 ▼ターンオーバー総数サンズ(15)バックス(9)
 ▼反則数=サンズ(24)バックス(18)

 <NBAファイナルの日程と結果>
 ▼第1戦(6日=フェニックス)〇サンズ118―105●バックス
 ▼第2戦(8日=フェニックス)〇サンズ116―108●バックス
 ▼第3戦(11日=ミルウォーキー)●サンズ100―120〇バックス
 ▼第4戦(14日=ミルウォーキー)
 ▼第5戦(17日=フェニックス)
 ▼第6戦(20日=ミルウォーキー)
 ▼第7戦(22日=フェニックス)
 *日付は現地時間

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