米ツアー4勝目の畑岡奈紗が次なる目標「今年は東京五輪もある。早くメジャーで勝ちたい気持ちが強い」

[ 2021年7月12日 06:31 ]

米女子ゴルフツアー マラソン・クラシック最終日 ( 2021年7月11日    オハイオ州 ハイランドメドーズGC=6578ヤード、パー71 )

優勝トロフィーを手に笑顔の畑岡(AP)
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 最終ラウンドは悪天候のため中止となり、競技は54ホールに短縮され、第3日を終えて単独首位に立っていた畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が通算19アンダーで優勝した。19年起亜クラシック以来の米ツアー4勝目。笹生優花(20=ICTSI)は通算11アンダーで5位だった。

 雨の中、畑岡はレインウエアを着て1番からスタートした。第2打でグリーンを捉えたが、バーディーパットを打つ前に中断のホーンが鳴った。

 その後は車の中で待機していたが、再開することなく中止が決まった。畑岡はウオームアップ中にロッカールームで「おめでとう」と声を掛けられ優勝決定を知った。「最初冗談じゃないのかと思った。この状況が信じられない」と笑った。

 19年起亜クラシック以来のツアー4勝目。約1カ月前のメジャー全米女子オープンではプレーオフで笹生優花に敗れるなど悔しい経験もしてきただけに「54ホールにはなったけど、今年優勝することができて良かった」と感慨深げだった。

 54ホール終了時点の大会最少スコアを更新し、2位に6打差をつける圧勝。勝因は正確なショットだった。3日間のフェアウエーキープ率は88・1%、パーオン率は88・9%を記録した。

 「ショットがかなり安定していた。この狭いコースで特にティーショットがほとんどフェアウエーを外さずにいけたのが大きかった」と振り返った。

 今大会から、これまで使用してきたエースよりも重量を軽くした新パターを投入した。「自分のイメージ通りの転がりで打つことができた」と新兵器も優勝に貢献した。

 次週はダブルス戦のダウグレートレークスベイ招待に参戦。その後、帰国して8月4日からの東京五輪に出場する。「今年は東京五輪もあるし、今年全米女子オープンで勝てなかったので、メジャーで早く勝ちたい気持ちが強い」と次なる目標を掲げた。

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2021年7月12日のニュース