大関獲り足場固めノルマ10勝へ 御嶽海「土俵を丸く使えた」逆転5勝目

[ 2021年7月11日 05:30 ]

大相撲名古屋場所7日目 ( 2021年7月10日    ドルフィンズアリーナ )

大栄翔(左)と攻め合う御嶽海ははたき込みで下す
Photo By 共同

 関脇・御嶽海が大栄翔をはたき込み、5勝目を手にした。大関獲りの足場固めには2桁10勝が必要。折り返し地点の8日目を前にその半分に達した。出身地の長野と近い名古屋では18年に初優勝を飾った験のいい場所。全勝の横綱・白鵬、大関・照ノ富士を懸命に追う。1敗は平幕の琴ノ若だけとなっている。

 劣勢でも白星を拾った御嶽海は「中に入って前に持っていきたかったけど、何とか白星を取れた」と胸をなで下ろした。大栄翔とは過去9勝6敗。ただ、昨年秋場所から4連敗するなど近況は振るわない。この日も立ち合いから相手の突きをまともに食らって徳俵近くまで後退。そこから粘る。必死に下からあてがいながら反時計回りに向正面、東、正面と俵伝いに270度、回り込んだ。「土俵を丸く使えた」。体重169キロでも下半身の強さに裏打ちされた軽快なフットワークで逆転した。

 関脇在位は昭和以降で8位タイの15場所、三役在位は昭和以降10位タイの25場所となり、大関候補と呼ばれて久しい。だが、三役で2場所連続2桁勝利は一度もない。今年夏場所で10勝を挙げ、今場所は大関獲りの足場を固める2桁10勝がノルマだ。「自分の相撲を取ってしっかり白星を重ねたい」。横綱・白鵬を後半戦で撃破すれば、昇進へのアピール材料となる。

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2021年7月11日のニュース