ナダル 全仏6年ぶり敗戦で5連覇ならず 夜に苦戦…赤土で3敗目

[ 2021年6月13日 05:30 ]

テニス全仏オープン第13日 ( 2021年6月11日    パリ・ローランギャロス )

テニス全仏オープンで6年ぶりに敗戦したナダル(AP)
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 男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が5連覇を狙った第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)に逆転勝ちした。13日の決勝では第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

 バックハンドのショットがサイドラインを割り、5連覇の夢が途絶えた。昨年の決勝でストレート勝ちしたジョコビッチに雪辱を許し、6年ぶりの黒星。ナダルは「勝つ時もあれば負ける時もある。自分にとって最善の日ではなかった」と潔く敗戦を受け入れた。

 フォアの強打で第1セットを先取したが、第2セット以降はラリーで重要なポイントを落とした。今年から導入された「夜の部」の試合の影響も受けた。日中よりも湿度が上がって武器のトップスピンの威力がそがれ「よりジョコビッチが好む条件になった」と夜が深まるとともに勢いを失った。

 05年に初優勝し、史上最多の13度の優勝を誇る“赤土の帝王”。負けても、通算105勝3敗で勝率97%を超える驚異的な強さは変わらない。

 ≪ジョコ「刺激的」≫ジョコビッチがオープン化以降の4大大会で男子初となる、全て2度以上優勝の偉業にあと1勝と迫った。「ローランギャロスでは最高の試合で、キャリアの中でもトップ3に入る試合だ」。第1セットを落としたが、持ち味の守備力で逆転し、15年準々決勝以来2度目のナダル撃破を果たした。大歓声と熱狂が戻ったスタンドに好打とガッツポーズで応え「とても刺激的な雰囲気だった」と喜んだ。

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2021年6月13日のニュース