ロックに挑戦中のコーネルセン「チームのためならどこでも」ラグビー日本代表合宿

[ 2021年6月5日 19:00 ]

5月30日に報道公開された練習でのスクラムセッションで、左ロックの位置で練習を行うジャック・コーネルセン(手前右)。左はヘル・ウヴェ、左奥はアマナキ・レレイ・マフィ
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 大分県別府市で合宿を行っているラグビー日本代表のNo・8ジャック・コーネルセン(26=パナソニック)が5日、オンラインで取材に応じ、代表ではロックに挑戦していることを明かした。

 5月30日に報道陣に公開された際のスクラムセッションで、コーネルセンは左ロック(4番)に入って練習。その後も継続して練習しているそうで、「チームのためになら、どこでもやれる。ロックでもフィジカルを出して、真ん中のエリアで仕事をする。ワークレートとフィジカルを発揮したい」と抱負を述べた。

 今回の合宿で代表初招集を受けたコーネルセンは、今季は主にNo・8でプレーしたFW第3列のプレーヤー。ロックは「学生時代に何年かやった」というが、パナソニックでは1メートル95の長身を生かし、ラインアウトではジャンパーの役割を担った。パナソニックでもロックで先発した経験があり、「チームがどうプレーしてほしいかを理解することで、代表でもプレーできると思う」と自信。日本代表では慢性的な人材不足に悩むポジションだけに、オーストラリア出身の26歳が一気にポジションをつかむ可能性もある。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチと言えば、19年にはNo・8だった中島イシレリ(神戸製鋼)をプロップにコンバート。転向わずか1年足らずでW杯代表に抜てきした実績がある。ロック経験のあるコーネルセンのポジションチェンジは2年前ほどの大胆策ではないものの、選手層に厚みをもたらす可能性は大。「日本でプレーし、自然に日本で代表になりたいと思った」というコーネルセンが、新たなジェイミー流起用策の申し子となるか。

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2021年6月5日のニュース