服部道子氏「パー拾うマネジメントが必要 渋野選手の修正能力に期待」

[ 2021年6月5日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン 第1日   ( 2021年6月3日    カリフォルニア州 オリンピック・クラブ=6486ヤード、パー71 )

1番でティーショットを放つ渋野(共同)
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 【服部道子 メジャーの風】同組で回った畑岡選手と渋野選手は、ともにスコアは伸びませんでしたが、ゴルフの内容は良かったと思います。

 渋野選手はトップが以前よりもスクエアになった印象です。それまではシャフトの向きが飛球線後方から見て、目標よりも左側を指す強いレイドオフの形になっていました。レイドオフすると、少しでもクラブの戻りが遅れた場合、右にすっぽ抜けたり薄い当たりになってしまいます。でも、この日はそういうミスがほとんどありませんでした。このコースはほんのわずかな差でボギー以上になってしまうため、何とかパーを取れる位置に落としていくマネジメントが必要になります。彼女は修正能力が高いので2日目以降はしっかり合わせてくるはずです。

 畑岡選手はスイングがシャープになり、テンポも良くなりました。右手を下から握っていたグリップを、よりスクエアに握るようにして、上からボールをつかまえられるようになりました。ボールが沈む洋芝は上から打ち込む方がコントロールしやすくなります。グリップを変えたことで、アプローチやパットも出球と目線が合うようになり、内容が安定してきました。彼女はショット力があるので、グリーンが小さくアンジュレーションのある難しいコースには合っています。2日目以降の巻き返しを期待しています。(東京五輪日本代表女子コーチ)

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