渋野「耐えたなあ」海外メジャー2勝目へ41位発進 全米女子オープン開幕

[ 2021年6月5日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン 第1日   ( 2021年6月3日    カリフォルニア州 オリンピック・クラブ=6486ヤード、パー71 )

メジャー2勝目を目指し、初日41位発進の渋野(AP)
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 19年AIG全英女子オープン以来の海外メジャー2勝目を狙う渋野日向子(22=サントリー)は4バーディー、6ボギーの2オーバー、73で回り41位で発進した。首位とは6打差。笹生優花(19=ICTSI)が2アンダーで首位と2打差の6位、畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は1オーバーで26位スタートとなった。

 「いやーひと安心です。後半は流れが悪かったけど、最後に断ち切ることができた」。最終18番で2メートルのバーディーパットを沈めた渋野は白い歯を見せた。

 1番パー5で第3打をグリーン奥にこぼしアプローチも寄せ切れなかった。同組の畑岡がバーディーを奪ったスタートホールでスコアを落とし「情けないボギー発進だったので今日も駄目だろうなと思いながら回った」。

 その後もボギーを叩いては取り返す展開。9番ではピンと近いグリーン左に落としボギーとし「一番外しちゃいけないところに外した」と嘆いた。13、14番の連続ボギーで3オーバーに後退。15番でもピンチを迎えたが、4メートルのパーパットを決めて何とか悪い流れを止めた。

 急傾斜のフェアウエー、深いラフ、小さなグリーン。メジャーの難コースに手を焼いた。フェアウエーキープ率は78・57%(10位)と健闘したが、パーオン率は44・44%(101位)に低迷。それでも73にまとめて「耐えたなあとめちゃくちゃ思う。ちょっとしたところがね」と胸を張り「いや、ちょっとしたどころじゃねえ!下手くそすぎる」と自らに突っ込みを入れた。

 昨年12月の前回大会は単独首位で臨んだ最終日に74と崩れて4位に終わり「この悔しい気持ちは米ツアーでないと晴らせない」と涙した。オフはスイング改造に取り組んだ。半年間の進化を証明する舞台で気持ちを切らすわけにはいかなかった。

 第2日は午前スタート。体を休める時間は短いが「寝ながらゴルフしている感覚だと思うけど、最終ホールでバーディーが取れたので、いい流れでスタートできる」と冗談めかす余裕もあった。

 ▽オリンピック・クラブ サンフランシスコ中心部から西へ10キロあまり、太平洋を望む丘にある米国屈指の名門コース。ゴルフ場は1924年開場だが、スポーツクラブとしての「サンフランシスコ・オリンピック・クラブ」の創設は1860年。名称は「古代オリンピックの精神」に由来し、第1回近代五輪より36年も先に「オリンピック」を名乗る。男子の全米オープン選手権を5度開催。アンダーパーでの優勝が2度しかない難コース。

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