ウィザーズ“一発決着”ならず 八村はファウルトラブルで8得点 出場時間は今季最少の17分

[ 2021年5月19日 12:36 ]

ウィザーズのロペスをかわしてシュートに持ち込むセルティクスのテータム(AP)
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 NBA東地区全体8位のウィザーズ(34勝38敗)は16日、敵地ボストン(マサチューセッツ州)で7位セルティクス(36勝36敗)との「プレー・イン・トーナメント」に臨んだが、110―118(前半54―52)で敗退。この日ホーネッツを退けた9位ペイサーズと、第8シードの座をかけて20日に地元ワシントンDCで対戦することになった。

 今季の得点部門で2位(31・3)となったブラドリー・ビール(27)は22得点、歴代最多のトリプルダブル(183回)を達成したラッセル・ウエスブルック(32)は20得点、14リバウンド、5アシスト。第2Q途中で一時8点をリードしたものの、第3Qの序盤で連続14失点とリズムを失い、このクオーターで26―38と後手に回って勝機を見いだせなかった。

 八村塁(23)は第1Q1分39秒にジャンプシュートで最初の得点を記録。しかしこのあとチャージングとパスミスで2度のターンオーバーを犯し、4分55秒に2つ目の反則をコールされてベンチに下がった。

 第2Qでは4分59秒にコートに戻って2本のシュートを決めたものの、8分1秒に3つ目の反則。後半開始早々の31秒には4つ目をコールされるなどこの日はファウル・トラブルに見舞われた。第4Qはスタートから出場したものの、1分47秒に相手の速攻の際に5つ目の反則を犯して一時ベンチに下げられ、この日のプレータイムは今季最少の17分に終わった。

 フィールゴール(FG)を5本中4本決めて8得点(2リバウンド、1ブロックショット)をマークしたものの、2ケタ得点の連続記録は10試合でストップ。大事な一戦で思うような活躍はできなかった。

 ウィザーズの3点シュートの成功率は今季35・1%(リーグ22位)だったがセルティクス戦では21本中わずか3本のみの成功で14・3%。ダビス・バターンズ(28)は放った7本をすべて失敗した。

 セルティクスでは今季24・7得点をマークし、球宴に選出されたジェイレン・ブラウン(24)が左手首を手術したために戦列を離脱。しかし4月30日のスパーズ戦で60得点を記録したジェイソン・テータム(23)がフリースローを17本すべて成功させ、3点シュートも12本中5本を決めて50得点を稼ぎ、同じミズーリ州セントルイス出身で親友でもあるビールのスコアを大きく上回った。ブラウンを欠きながらもケンバ・ウォーカー(31)も6本の3点シュートなどで29得点をマーク。チームは7季連続でプレーオフ進出を決めた。

 今季のレギュラーシーズンを82試合から72試合に短縮。東西両地区の7位と8位、9位と10位が「プレー・イン・トーナメント」を行い、前者の勝者が第7シード、前者の敗者と後者の勝者がもう1試合を行って勝った方が第8シードとしてプレーオフに進出することになっている。 

 なおウィザーズはペイサーズに対しては3戦全勝となっている。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場4分55秒=2得点)
(1)1分39秒・右サイドでプルアップからジ=〇(アシスト・ビール)
 ▼第2Q(出場3分2秒=4得点)
(2)6分9秒・ビールが外した3点シュートをリバウンドでキープしたあとペイント内でジャンプシュート=〇
(3)6分33秒・ペイント内でフック気味のシュート=〇(アシスト・ビール)
 ▼第3Q(出場31秒=シュート機会なし)
 ▼第4Q(出場8分9秒=2得点)
(4)6分7秒・右ベースライン際からジャンプシュート=×
(5)9分42秒・正面からのドライブ。フォーニエーをかわして左手でレイアップ=〇

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