反則負けで全勝ストップの照ノ富士に八角理事長同情「ちょっとかわいそうな部分ある」

[ 2021年5月19日 18:59 ]

大相撲夏場所11日目 ( 2021年5月19日    東京・両国国技館 )

<大相撲夏場所11日目>照ノ富士(左)は妙義龍のまげをつかんでしまい反則負け(撮影・小海途 良幹)
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 全勝で賜杯争いのトップを走っていた大関・照ノ富士の連勝がストップした。平幕の妙義龍と対戦し立ち合いから力強く前に出て、素早く左で上手を取る。右に回り込みながら、相手の左を抱えるようにして上手投げを打ち軍配は大関に上がった。しかし、審判から物言いがつく。投げを打って仕留めにかかったときに、右手が相手の髷(まげ)をつかむ形になった。規則ではまげをつかむ行為が故意か否かは考慮されないため、協議の結果、反則で今場所初黒星となった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「うーん。ちょっとかわいそうな部分あるよね。(まげを)引っ張ったと見られてもね。押さえつけたようにしか見えなかったけどね。頭(まげ)をつかまなくても決まっていた感じはしますね」と同情した様子で話した。
 2敗で追走していた大関・貴景勝と平幕・遠藤がそれぞれ勝って、照ノ富士との差は1に縮まった。貴景勝はまだ照ノ富士との直接対決が残っており自力Vのチャンスも出てきた。

 「そういうことですね。そういうことだけど、まだ(今場所は)4日ありますからね。1差は重い気がします。照ノ富士と貴景勝の力の差(はある)という感じはしますよね。同じ大関でも」と八角理事長。今後の展望についても「今場所は照ノ富士が強い気がしますね。安定している気がします」と分析。その上で「お互い当たるまではこのままいきたいでしょうね。特に貴景勝は」と話していた。

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