男子バレー日本代表・西田、両チーム最多27得点大暴れ 1年6カ月ぶり国際試合で中国撃破

[ 2021年5月2日 05:30 ]

バレーボール日本代表国際親善試合   日本3-2中国 ( 2021年5月1日    東京・有明アリーナ )

<日本・中国>第2セット、スパイクを放つ西田(左)(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 東京五輪テスト大会として無観客で行われ、男子は世界ランキング9位の日本が同27位の中国をフルセットの末、3―2と逆転で下した。21歳の西田有志(ジェイテクト)が両チーム最多の27得点をマーク。主将でアタッカーの石川祐希(25=ミラノ)がイタリアでのシーズンを終えたばかりで不在の中、存在感を示した。

 石川がいなくても俺がいる。2―2で迎えた最終第5セット。西田が強烈なスパイクで勝利を決めると「よっしゃー」と雄叫びを無観客の会場に響かせた。19年10月のW杯以来、約1年6カ月ぶりとなった国際試合に「ワクワクしていた。勝ちにこだわっていたので勝てたことは良かった」。コートでの興奮ぶりとは対象的に冷静に振り返った。

 若手が多いチームをプレーで引っ張った。1―2で追う第4セット。最初の得点を挙げ、チームの5連続得点につなげた。勢いに乗ってこのセットを取って2―2に追いつき、逆転勝利に導いた。

 21歳ながら代表4年目。「引っ張るような存在になりたい」と心境に変化があったという。自覚は行動に表れ、肉体改造に着手。体幹を強化し、体重2キロの増量に成功。スパイクにパワーが増し、今季Vリーグで日本人最多記録を更新する833得点につながった。リーグMVP、得点王、サーブ賞、ベスト6に輝いた。

 視線は今夏の祭典だけを見据えている。「もっとレベルの高いチームにしたい」と西田。プライベートではユーチューバーの顔を持つ21歳が、東京五輪へさらにギアを上げていく。

 ◆西田 有志(にしだ・ゆうじ)2000年(平12)1月30日生まれ、三重県出身の21歳。三重・海星高を卒業後、18年にVリーグ男子のジェイテクトに加入。同年5月に日本代表デビュー。19年W杯ではベストサーバー賞を受賞し、ベストオポジットにも選出された。1メートル86、80キロ。

続きを表示

2021年5月2日のニュース