原英莉花、プロ初ホールインワンで2位浮上 ジャンボ師匠には「まぐれと言われるかな」 4勝目射程圏

[ 2021年5月2日 05:30 ]

女子ゴルフツアー パナソニック・オープン第2日 ( 2021年5月1日    千葉県 浜野GC=6638ヤード、パー72 )

13番でホールインワンを達成した原英莉花はクラブとボールを手に笑顔でジャンプ(撮影・沢田 明徳)
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 原英莉花(22=日本通運)が13番パー3でプロ初のホールインワンを達成した。1イーグル、6バーディー、4ボギーの68で回り通算6アンダーに伸ばし、18位から2位に浮上。首位と2打差につけ、ツアー4勝目を射程圏に捉えた。

 13番パー3。ピンまで167ヤード。7Iで打ったボールは「ガシャーン」と音を立ててカップに飛び込んだ。原英はボールを拾い上げると、はじけるような笑顔を見せた。

 「人生で3回くらい。試合、プロでは初めて。ショットが良くなかったので、とりあえず乗せたいなと思って打ったショットがピン筋に行った。ギャラリーがいたらもっとうれしかったな。ちょっと寂しかった」。直接入ったが、カップの縁は崩れていなかった。清水重憲キャディーには「お上品な入り方だね」とからかわれた。

 アイアンショットが不調で右に行く傾向が続いている。ただ「7Iだけは思うような球が打てている」。そのクラブで成し遂げたプロ初のホールインワン。もちろん師匠の尾崎将司にも報告する。「賞金(10万円)で何か買って持っていきたい。絶対“まぐれ”と言われるな」と笑った。

 このオフにケガ防止と肩の強化のため水泳トレーニングを取り入れた。クロールで400メートルを2回泳ぐのがルーティン。今大会開幕前日も雨のため練習ラウンドを回避し、プールで体をほぐした。

 4月にぎっくり腰を発症した。違和感を抱えたまま前週フジサンケイ・レディースに出場。週明けは痛みが残っていた。しかし、プールトレーニングの効果もあり、腰の状態は改善していた。

 会心のエースで「ショットへの不安が取り払われた」と勢いづき、6ホールで5つスコアを伸ばした。首位と2打差で最終日を迎える。「久しぶりの優勝争いなので、勝ちたい気持ちは強い」。昨年11月のツアー選手権リコー杯以来のツアー4勝目に照準を絞った。

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