ウィザーズ1点差で惜敗 土壇場で競り負ける 八村は18得点

[ 2021年5月2日 12:45 ]

マーベリクスのドンチッチをマークするウィザーズのウエストブルック(AP)
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 NBA東地区全体10位のウィザーズは1日、敵地ダラス(テキサス州)で西地区全体6位のマーベリクスと対戦したが、124―125(前半65―70)で敗れて29勝35敗。第2Q途中で最大18点差を追う展開ながら、第3Q終了時点で8点をリードしていたが、第4Qで27―36と競り負けて1点差で敗れた。

 第4Qは同点が8回。ウィザーズは残り26・1秒、この日29得点のブラドリー・ビール(27)がフリースローを2本とも決めて124―122としたが、残り9・2秒、ドリアン・フィニースミス(27)に6本目の3点シュートを決められて1点をリードされ、最後のプレーでビールが放った3点シュートはリングに嫌われた。

 このカードは今季2戦2敗でレギュラーシーズンは残り8試合。同11位のブルズはホークスに敗れて26勝38敗となり、ウィザーズとのゲーム差は「3」のままだが、仮に同率でレギュラーシーズンを終了した場合には直接対決で今季2勝1敗のブルズが上位となる。

 今季のプレーオフは地区全体の7~10位がレギュラーシーズン終了後に「プレー・イン・トーナメント」を行い、7位と8位、9位と10位がそれぞれ対戦。前者の敗者と後者の勝者が顔を合わせて「第8シード」を争うが、そのプレーオフ進出に可能性を残す“下限”の地区10位の座を巡ってウィザーズ、ブルズ、ラプターズが争っている。

 八村塁(23)は29分の出場でフィールドゴール(FG)を11本中7本成功(うち3点シュートは2本中1本)させて18得点と2リバウンド。第2Qの6分38秒に3つ目の反則をコールされたが4試合連続で2ケタ得点をマークした。第4Qにはジャンプシュートと3点シュートでチームは2度勝ち越し。しかし土壇場で競り負ける形となった。

 得点部門2位のビールは29得点で今季の平均得点は31・04。この日、1位のステフィン・カリー(33=ウォリアーズ)はロケッツ戦で30得点をマークして31・27となったために、ビールとの差は0・23となった。

 ラッセル・ウエストブルック(32)は今季自己最多に並ぶ42点と10リバウンドを記録したがアシストは9。40分にわたってコートで奮闘したが、今季32回目のトリプルダブルを達成することはできなかった。

 ウィザーズは第1Q、3点シュートの成功率が今季41・8%のマキシー・クリバー(29)にロングレンジから3発をたたき込まれ、ルカ・ドンチッチ(22)には13得点と6アシストを許すなど立ち上がりから劣勢。アリウープからのダンクも3回許すなどディフェンスで適応することができなかった。

 第2Qには速攻からシュートを決めたビールが相手選手への反則をコールしなかった審判に文句を言ってテクニカル・ファウル。これで許した1本のフリースローを決められ、これが結果的に勝敗に影響を与えてしまった。

 マーベリクスはクリスタプス・ポルジンギス(25)を故障で欠いていたがドンチッチが30得点、12リバウンド、20アシストで今季10回目のトリプルダブルを達成。3連勝を飾って今季の成績は36勝27敗となり、この日試合のなかったレイカーズと同率ながら西地区全体で6位から5位に順位を上げた。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場8分45秒=5得点)
(1)2分26秒・フリースローライン付近からジャンプシュート=×
(2)5分20秒・正面からジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
*6分37秒・フリースロー2本=〇×
(3)7分38秒・左ローポストからのパワープレー。マークはハーダウェイJR=×
(4)8分2秒・再びハーダウェイJRとの1対1。左ベースライン際でステップバックでジャンプシュート=〇(アシスト・スミス)
 ▼第2Q(出場5分3秒=2得点)
(5)3分25秒・左エルボー付近からプルアップでジャンプシュート=×
(6)6分19秒・速攻から右のコーナーでキャッチ&シュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
 ▼第3Q(出場7分39秒=4得点)
(7)2分17秒・ペイント内でクリバーをかわしてステップバックでジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
(8)6分34秒・左コーナーから3点シュート=×
(9)7分16秒・正面からドライブして左手でレイアップ。コーリースタインの反則を誘う=〇
*7分16秒・フリースロー1本=×
 ▼第4Q(出場7分7秒=7得点)
(10)5分11秒・正面からジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
*6分57秒・フリースロー2本=〇〇
(11)9分33秒・正面から3点シュート=〇(アシスト・ネト)

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