羽生結弦「感謝」の舞でシーズン終了 「応援しているのではなく応援されている」

[ 2021年4月19日 05:30 ]

フィギュアスケート世界国別対抗戦エキシビション ( 2021年4月18日    丸善インテックアリーナ大阪 )

<世界フィギュアスケート国別対抗戦エキシビション>「花は咲く」を舞う羽生
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 フィギュアスケート世界国別対抗戦エキシビションが18日、丸善インテックアリーナ大阪で行われた。男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(26=ANA)は東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を舞い、今季の最終戦を終えた。約10分のオンライン取材では3分35秒の時間を使い、10年の節目を迎えた震災とコロナ禍を重ねた今シーズンを振り返った。

 「僕が世界選手権で初めて3位になった時の年が、ちょうどもう9年も前のことになります。その時思ったことと同じようなことを10年の節目ということもあって、改めて思いました。今回、自粛期間や、試合を辞退する中でニュースや報道を見て、コロナがどれほど大変なのか、どうやって向き合っていくのか。それぞれの方がどのように苦しんでいるのか。いろんなことを考えながら過ごしていました。」

 「それと付き合っていくには、できればゼロになることが一番だとは思うんですけど。それでも、進んでいかなくてはいけないですし、立ち向かっていかなくてはいけないです。ある意味、僕の4A(4回転半)じゃないですけど、挑戦しながら最大の対策を練っていく必要があるんだなということを感じていて。震災10年を迎えて、どれほど苦しいのか。どんな苦しさがあるのか。それを本当に思い出してほしいと思っている人がどれほどいるのか。思い出したくない人もいるだろう…そんなことをいろんなことを考えて。今のコロナの状況と変わらないんじゃないかなと僕は思いました。」

「震災のシーズンも、震災が終わったシーズンも。僕はあの時は、もっともっと若くて。被災地代表は嫌だ、日本代表で自分の力で獲った(大会への)派遣なんだから、被災地代表と言われたくないという気持ちもありました。自分自身でいろんなものを勝ち取りたいと強く思っていたんですけど。最終的に感謝の気持ちが凄く出てきて、僕が応援している立場じゃなくて応援されていることだとか。そういったものがまた今回、凄く感じられたので。結果として、自分も滑っていいのかな、と。自分が滑ることによって、何かの意味をちゃんと見いだしていければ、それは自分が存在していい証なのかなと思いました。」

 《来季も「限界に挑戦し続ける」》エキシビションで羽生は願いを込めた「花は咲く」を舞い、アンコールではSP「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を熱演した。サプライズでマイクを握る場面もあり、「僕たちが今日滑った演技から希望や勇気、そして、苦しい中の何かの光になれることを願っています」と思いを伝えた。

 前日の公式練習では、前人未到の4回転半を国内初披露。来季の投入を目指しており「試合の場所でやることに意義はある」と狙いを明かした。「もっと良いです、本当は!」と悔しがり「若い時みたいですけど、がむしゃらさも備えつつ、冷静にいろんなことを分析して、本当に自分の限界に挑み続けたい」と決意を新たにした。

 今後も国内で練習していく予定。来季はフリー「天と地と」を継続する一方で、ロックナンバーのSP曲を変更するかについては「考え中」。「何を表現したいかを考えながら選んでいきたい」と語った。

 《「ウィ・アー・ザ・ワールド」に願い込め》腰痛の紀平梨花(トヨタ自動車)は参加を取りやめたが、その他の日本選手たちはそれぞれに願いを込めた舞で会場を盛り上げた。羽生や宇野昌磨(トヨタ自動車)、坂本花織(シスメックス)、ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)、アイスダンスの小松原美里、尊組(倉敷FSC)の日本チーム全員で「ウィ・アー・ザ・ワールド」に合わせて滑る場面もあり、ファンにとってはぜいたくな時間となった。

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