ラプターズ辛勝 渡辺は自己最長の29分出場で最後までオンコート 3P成功率は40%に到達

[ 2021年4月19日 10:41 ]

勝利を喜ぶラプターズのブーシェイとバーチ、渡辺(AP)
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 NBA東地区全体12位のラプターズは18日、準本拠としているフロリダ州タンパで西地区全体13位で9連敗中のサンダーと対戦。パスカル・シアカム(26)とOG・アヌノビー(23)、フレッド・バンブリート(27)の3人が故障で欠場し、ベテランのカイル・ラウリー(35)は休養するなど、今季平均で計72・1得点をマークしていた先発4人を欠いての一戦となった。

 試合は前半途中で最大12点差をつけられるなど苦戦したが、112―106(前半52―59)で競り勝って3連勝を飾り、今季の成績は24勝34敗。ウィザーズとブルズ(ともに23勝33敗)を抜いて東地区全体の10位に浮上した。

 先発したクリス・ブーシェイ(28)が6本の3点シュートなどで31得点と11リバウンドをマークすれば、ゲイリー・トレントJR(22)も23得点。ブーシェイは100―102で迎えた第4Qの残り2分51秒から1人で連続10得点を稼いで勝利に貢献した。

 16日のマジック戦で自己最多の21得点を挙げた渡辺雄太(26)は第1Qの7分5秒からコートに登場。このクオーターの残り10秒には右のコーナーから今季24本目の3点シュートを成功させた。第2Q3分3秒に左サイドから放ったシュートは失敗したが今季39試合に出場して3点シュートの成功率は40・0%(60本中24本)。規定本数未満ながら今季のNBAで52人しか記録していない“大台”に到達した。第4Qの勝負どころではゴール下でブーシェイへ好アシスト。ニック・ナース監督(53)は接戦の中で最後に試合を任せる5人の“フィニッシャー”の中に渡辺を残し、背番号18は試合終了のブザーが鳴ったときにもコートに立っていた。

 出場時間29分はこれまで2度あった27分を超える自己最長のプレータイム。フィールドゴール(FG)を6本中3本(うち3点シュートは2本中1本)を成功させて10得点と4リバウンド、4アシストをマークし、初めて3試合連続で2ケタ得点を記録した。4月の10試合に限ると3点シュートの成功率は45・8%(24本中11本)。グリズリーズ時代の2シーズンは12・5%と37・5%だったが、ラプターズでのNBA3季目は本数が増えた上でこの成績を伸ばしている。

 サンダーはルーゲンツ・ドート(21)が5本の3点シュートで29得点を挙げたが最後に競り負けた形。3月31日のこのカードで113―103で勝ってから白星はなく、10連敗を喫して20勝37敗となった。

 <渡辺の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場4分55秒=3得点)
(1)11分50秒・右コーナーから3点シュート=〇(アシスト・ベンブリー)
 ▼第2Q(出場5分6秒=無得点)
(2)1分45秒・右エルボー付近からプルアップでジャンプシュート=×
(3)3分3秒・左サイドから3点シュート=×
 ▼第3Q(出場7分18秒=2得点)
(4)7分13秒・ディフェンス・リバウンドからのコースト・トゥ・コースト。正面からのドライブでレイアップ=〇
 ▼第4Q(出場12分=5得点)
(5)17秒・ジョンソンのドライブに呼応してインサイドにカット。両手でダンク=〇(アシスト・ジョンソン)
(6)2分13秒・正面からのドライブでランニングのフローター=×
*8分4秒・フリースロー2本=×〇
*11分54秒・フリースロー2本=〇〇

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