コロナで前節試合中止の日野はリーグ最終戦飾れず 箕内HC「対策を徹底する」

[ 2021年4月10日 17:39 ]

ラグビートップリーグ第7節   リコー(勝ち点17) 41―19 日野(勝ち点7) ( 2021年4月10日    駒沢 )

 新型コロナウイルス検査でチーム内に陽性者が出たため、前節のキヤノン戦(4日、秋田)が中止となった日野が2週間ぶりのリーグ戦でリコーに敗れた。1勝5敗、勝ち点7のホワイト・カンファレンス7位でリーグ戦を終了。プレーオフトーナメントでは1回戦でトップチャレンジ4位の清水建設と対戦する(18日、たけびしスタジアム京都)。

 箕内拓郎ヘッドコーチ(HC、45)は会見の冒頭、前節の中止について「秋田での開催に尽力してくださった方々やキヤノンさんにチームを代表しておわびしたい」と謝罪した。3月30日に受けた検査で翌31日に部員1人の陽性反応と体調不良者1人が判明。ただちに全てのチーム活動を停止し、再検査で4月2日に全員が陰性と判明後、同5日から練習を再開したという。この日の試合へ向けた準備期間はあったため、箕内HCは「選手が安心して安全にプレーできると結果が出てから再開したので影響はなかった」と言いながらも、「感染者を出さないように対策を徹底していきたい」と話した。

 試合はディフェンスのミスが出るなど前半15分までに3トライを奪われ、0―24でハーフタイムを迎える展開。序盤はスクラムでも劣勢を強いられたが、後半開始からフッカー木津武士(32)とプロップ浅原拓真(33)を投入し、先発プロップ久富雄一(42)との“元日本代表フロントロートリオ”で相手反則を誘うなど逆に優位に立った。後半22分、右隅ぎりぎりへ飛び込んだWTB川井太貴(23)のトライを皮切りに反撃し、終了間際にもフランカー小野雄貴(27)がトライを返すなど、3トライを挙げた後半のスコアでは19―17と上回った。共同主将のNo・8堀江恭佑(30)は「試合の入りが全てだった。やるべきディフェンスではなかった」と悔やみながらも、「自分たちがどういうディフェンスをすべきかを凄く学べたし、アタックもしっかり明確にやればいい結果になることが分かった」とリーグ戦で得た手応えも口にした。

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2021年4月10日のニュース