【中嶋常幸 密着オーガスタ】2日目グリーンに変化も 松山パットで粘り、イーグルで好転

[ 2021年4月10日 18:02 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ第2日 ( 2021年4月9日    ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

第2日を4アンダーで終えた松山英樹(AP)
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 2日目のオーガスタはグリーンがソフトな状態になり、ボールも止まることが多かった。その中で首位のローズ選手が前半でつまづいたことで、他の選手ががぜんやる気になった。

 松山選手の2日目は74、75というスコアもあり得たし、逆に69を出す可能性もある展開だった。前半を見ていると74、75の方に行きそうだったが、9番で決めた5メートルのバーディーパットに救われた。ただそう思った矢先に、10番でティーショットを左に曲げながらも、木に当たって出てきた流れを生かせずボギー。雰囲気が悪くなりかけたところで、13番でグリーンの外から14ヤードをパターで打ってナイスイーグルを奪った。そこでガラリと雰囲気が変わった。

 ホールアウト後のインタビューで彼が「見た目は変わらなかったんですけど、打った球とかボールのスピードという意味ではだいぶ遅くなった」と話していたように、グリーンの変化に若干の戸惑いがあったのは確かだろう。

 ただ、9番の5メートルのバーディーパットは良いストロークだったし、15番の7メートルのイーグルトライも入ってもおかしくなかった。18番のファーストパット、そして2メートルのパーパットも良かった。きょう1日を可とするか、それとも不可にするかという点で言えば、最後の2つのパットが可にしてくれた感じ。16番の3パットは余分だったけど、1アンダーは総論的に言えばまずまずの仕事だった。

 パットに関しては、オーガスタで見るこの2、3年の松山選手のプレーの中では、入る状態になっている。ティーショットも大きく曲がったのは10、18番くらいで悪くない。目澤(秀憲)コーチと今やっていることが、良い方向に出ている気がする。(プロゴルファー)

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2021年4月10日のニュース