池江 女子100自由形トップ通過、2枚目五輪切符へ奪冠へ「53秒台出るかな」

[ 2021年4月8日 05:30 ]

競泳日本選手権兼五輪代表選考会第5日 ( 2021年4月7日    東京アクアティクスセンター )

競泳日本選手権女子100メートル自由形準決勝、レースを終え引き揚げる池江(撮影・会津 智海)
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 圧巻の泳ぎに女王の風格が漂った。池江は100メートル自由形の準決勝で54秒36をマークし、全体トップで8日の決勝に進出。「100メートル(自由形)の王座奪還はまだ先になると思っていたけど、奪還できるように頑張りたい」。メドレーリレーの五輪切符を獲得した100メートルバタフライに続く優勝とともに、53秒31の個人種目の派遣記録も視界に捉えた。

 予選は54秒30で、いきなり400メートルリレーの派遣記録(54秒42)を上回った。1月の北島康介杯からタイムを1秒05縮め、昨年度の日本ランキングでは1位相当の好記録。準決勝は「前半流して、後半上げようと考えて泳いだ」と前半50メートルを27秒22の7番手で折り返しながら、後半は滑るように加速して27秒14の驚異的なラップを刻んだ。「決勝は前半から思い切り上げたい」と伸びしろを感じさせた。

 4日に決勝が行われた100メートルバタフライ後は「体がこんなに重いのは経験したことがない」と語るほどダメージが大きかった。白血病が判明する前はクールダウンなどにこだわっていなかったというが「2年たって戻ってきて、18歳の頃のようにはいかないと痛感した」と苦笑い。レース前後の入念なケアに加え、「(リレー代表条件の)4番で良いかな」という心持ちが好記録につながった。

 大会前から「楽しみが大きい」と語っていた種目。「この感じでいくと53秒台は出るかな。楽しみイコール、自信があると捉えてもらえたら」。2冠と2枚目の五輪切符へ力強く言い切った。

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