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炎鵬がクレーン!98キロ小兵業師が164キロ天空海つり落とし 舞の海以来、十両で24年ぶり

[ 2021年3月23日 05:30 ]

大相撲春場所9日目 ( 2021年3月22日    両国国技館 )

天空海(奥)をつり落としで破る炎鵬(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 人気の小兵力士、十両の炎鵬が、自身より60キロ以上重い天空海(あくあ)を豪快につり落とし、国技館を大いに沸かせた。勝ち越しに王手をかけて次の夏場所での3場所ぶりの幕内復帰に前進。十両優勝争いでは単独トップに立った。幕内は高安が阿武咲をはたき込み、1敗で単独トップを走っている。

 幕内後半の取組をしのぐ喝采を浴びた炎鵬が声を弾ませ、初体験を振り返る。

 「気持ち良かったです。(つり上げた時の景色は)相手のおなかしか見えないですけど、こんな感じなんだなと。20年以上(相撲を)やってますけど稽古でも1回もない。つられたことしかないので」

 立ち合いで右変化した天空海に肩越しの上手をつかまれ、前のめりに押しつぶされかけるピンチ。左下手でまわしの結び目付近をつかみ、右で相手右膝を取りにいく。「足取り」に似た形で1メートル82、164キロの巨体をつり上げ、土俵に叩きつけた。つり落とし。「技のデパート」の異名で人気を博した舞の海は十両だった97年春場所3日目の智乃花戦にこの決まり手で勝った。十両で24年ぶりの大技を1メートル68、98キロの業師が繰り出した。

 新たな武器を手に入れた。初場所前に兄弟子で埼玉栄高レスリング部出身の幕下・宝香鵬と一緒に元同校監督の道場を訪れた。相撲では「足取り」と呼ばれる、タックルの技術を学び「今までとは違う入り方や足の取り方がある」と目からウロコが落ちた。初場所は兄弟子の白鵬が新型コロナウイルスに感染した影響で全休。その間も動画でタックル映像を見て技を磨いた。8日目の宇良との業師対決に続き、十両の土俵でも炎鵬がさすがの存在感を発揮している。

 ◆つり落とし 正面から相手の体をつり上げその場に落として倒す荒技。01年初場所からは相手の背後に回って落とす「送りつり落とし」が追加された。つりの名手だった陸奥嵐や若浪、さらには千代の富士や朝青龍も使っていた。

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