笹生優花の秘密兵器!米国生まれのパターブランド

[ 2021年3月19日 05:30 ]

17年から一貫してピレッティのパターを使用する笹生優花
Photo By 提供写真

 米国の削り出しパターブランド「ピレッティ」が米ツアーなどで人気を博している。2008年に誕生した新鋭のブランドながら、伝統を重んじ、素材の良さを引き出すパター作りで、心地よい打感と転がりの良さを実現。プロデビューの20年に2勝を挙げた笹生優花(19=ICTSI)のグリーン上の武器になっている。

 トップアマでもあるマイク・ジョンソン氏が米テキサス州の自宅ガレージで作り出したのが同社の始まり。16年全英オープン覇者のヘンリク・ステンソン(44=スウェーデン)が13年にピン型の「コットンウッドⅡ」を駆ってフェデックス年間王者と欧州ツアー賞金王を同時に獲得したのをきっかけに、新鋭ブランドの名は一気に世界に知れ渡った。

 キャッチコピーは「美しさと至極の打感」。それは3つの特徴から生み出されている。

 ①<金属の塊からの削り出し>
 伝統的なパターの本質である鉄やステンレス素材の良さを生かすことで、繊細な打感やタッチにつながっている。
 
 ②<重量ヘッド>
 早々に一般的なヘッドより重い365~375グラムのヘッドを採用。安定したストロークが得られ、打ち過ぎることはない上に転がりが良くなっている。

 ③<スタンダードロフト2・5度>
 高速グリーンに合わせたもので、インパクト直後から順回転で転がってラインに乗せやすい。ロフトが寝て当たりやすいアベレージゴルファーにも効果を発揮。

 国内正規販売代理店を務める「サンヴァリィ」の営業部長で米国ピレッティ社公認パターフィッターの山口文隆氏は「伝統を重んじ素材の良さを引き出しつつ、プロをも納得させる最先端技術と感性を備えるパターになっている」と説明する。

 サンヴァリィは今年から笹生とスポンサー契約を締結。代表取締役の谷龍氏が「努力を惜しまずひたむきに挑戦し続け、何より心からゴルフを楽しんでいる姿」に共感したことで契約に至った。笹生は高校1年の17年から一貫してピレッティのパターを使用。プロ転向後はジョンソン氏から要望にかなうパターが贈られ、賞金ランキングトップで20~21年シーズンを折り返した。

 「ピレッティと一緒にゴルファーとして成長する良い機会。これからも上を目指して頑張っていきます」と語る笹生。21年も相棒のパターがニューヒロインの活躍を支えるだろう。

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2021年3月19日のニュース