日系米国人モリカワ、ツアー通算4勝目 憧れの存在ウッズに「本当に感謝している」

[ 2021年3月2日 05:30 ]

世界選手権シリーズワークデー選手権最終日 ( 2021年2月28日    フロリダ州 コンセッションGC=7564ヤード、パー72 )

最終ラウンド、通算18アンダーで優勝したコリン・モリカワ(共同)
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 日系米国人のコリン・モリカワ(24)が首位から69で回り、通算18アンダーで昨夏の全米プロ選手権以来となるツアー通算4勝目を挙げた。5打差の7位から出た松山英樹(29=LEXUS)は74とスコアを落とし、通算8アンダーの15位で終えた。稲森佑貴(26=国際スポーツ振興協会)は通算3オーバーの48位だった。

 最終日に着るはずだった赤いシャツは、輸送トラブルで届かなかった。それでも、モリカワは憧れの存在の闘志あふれる姿を思い浮かべていた。「タイガーのように戦おう」。言葉通り、首位を守って優勝。25歳までに世界選手権シリーズとメジャーを制したのは、憧れのウッズ以来2人目の快挙となった。

 「タイガーを見て育ってきた。僕にとってタイガーは全てだから、本当に感謝している」。1カ月前に祖父が他界。大切な人を失ったからこそ「命に別状がなくて本当に良かった。人に感謝の言葉は伝えきれないものだから、タイガーにも感謝の言葉を送りたい」と思いを込めた。

 昨年8月の全米プロ選手権で優勝。メジャー覇者となったことで「毎週良いプレーをしなければ」と重圧を感じ、優勝から遠ざかっていた。2打リードから出たこの日、序盤に並ばれる場面があったが、前半に3バーディーを奪い主導権を譲らなかった。24歳は「これだけ混戦の中で勝てたことは本当に大きい」とうなずいた。

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