「黄金世代」高橋彩華 全米女子OPで得た“ちょっと”の自信でショットを伸ばす

[ 2021年3月2日 05:30 ]

女子ゴルフ2021年 ブレークの予感(1)

昨年の全米女子オープンで健闘した高橋
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 女子ゴルフの21年初戦となるダイキン・オーキッド・レディースは4日から4日間、沖縄・琉球GCで開催される。コロナ禍の影響で統合された20~21年シーズンのリスタートを前に、ブレークが期待される選手を3回連載で紹介する。第1回は「黄金世代」の高橋彩華(22=東芝)。昨年の全米女子オープンで4位の渋野日向子に次ぐ日本勢2番手の11位に入った実力者にスポットライトを当てる。

 昨年12月の全米女子オープン。海外メジャー初出場の高橋は初日、慣れない雰囲気にのまれていた。「緊張で自分で自分をコントロールできなくなった。ショットもアプローチも全部ミスした」。日本とは違う芝にも戸惑う。「硬くてじゅうたんみたい。最初はうまく球を拾えなかった」。硬い地面にヘッドがはじかれアイアンショットが乱れた。それでも後半は落ち着きを取り戻し、2オーバー、73。2日目は72とし、47位で予選通過した。決勝ラウンドも72、71と崩れることなく通算4オーバー。アンダーパーが4人だけという過酷な戦いの中で順位を上げた。

 昨年の国内ツアー13試合に出場しトップ10入りは2回だけで賞金ランキング42位。「納得いく成績が出せない年だった。気持ちも技術も調整できないまま試合が始まりゴルフもかみ合わずに終わった」

 不完全燃焼の思いで臨んだ世界の大舞台で11位と健闘し「一番経験して良かったと思う大会。ちょっと自信になった」。最終日は元世界ランキング1位の朴仁妃(パク・インビ、32=韓国)と同組で回った。「グリーン周りが神がかりにうまい。ルーティンも全然ぶれない。ある意味ロボット」と刺激を受けて帰国した。

 オフはスイング改造とトレーニングに取り組んだ。シャフトがクロス気味だったトップを修正し「ミスの幅が狭くなった」という。現在パーオン率75・1462%でランキング3位のショットメーカーは「今年は初優勝とパーオン率1位が目標。(パーオン率)80%を出したい」と標的を見据えている。

 ◆高橋 彩華(たかはし・さやか)1998年(平10)7月24日生まれ、新潟県出身の22歳。10歳でゴルフを始める。16年日本女子アマ優勝。18年プロテスト合格。開志国際高―日本ウェルネススポーツ大在学中。1メートル62、55キロ。

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2021年3月2日のニュース