鈴木健吾が日本新記録で初優勝「こんなタイム出ると思ってなかった」

[ 2021年2月28日 11:25 ]

びわ湖毎日マラソン ( 2021年2月28日    滋賀県大津市・皇子山陸上競技場発着 42・195キロ )

富士通・鈴木健吾
Photo By スポニチ

 今大会を最後に滋賀での開催を終え、大阪マラソンに統合されるびわ湖毎日マラソンが28日、大津市・皇子山陸上競技場発着の42・195キロで行われ、鈴木健吾(25=富士通)が2時間4分56秒の日本新記録で初優勝した。大迫傑(ナイキ)の持っていた日本記録の2時間5分29秒を33秒更新した。

 レース後、鈴木は「こんなタイム出ると思ってなかった。自分でもびっくりしました。年明けからマラソン練習で、いい練習ができていました」と話した。そして、この日のペース配分には「最初の10キロくらいは自分のリズムに乗れなかったんですが、20キロ、25キロ過ぎくらいから自分のリズムに乗って走れていたので、これはいけるんじゃないかと思っていた」と振り返った。36キロ過ぎのスパートは「どこかで出たいなと思っていて、ちょうど給水を取り損ねたので、そのタイミングでいくしかないと思っていきました。ほかの2人の顔色とかを見て、いけるんじゃないかと思いました」と言い、36キロ以降の1キロのラップを2分50秒台で押し切り「自分ではそんなに速い感覚はなかったんですが、今までのマラソンでずっと後半に失速していたので、それを克服出来たらいいなと思って走っていました」とレース中の心境を明かした。 日本人初の2時間4分台をマーク出来た要因を「やっぱりこのびわ湖毎日を1年前に走って、悔しさを持って1年間取り組んできたので、その中で故障せずに1年間トレーニングできたのが大きかった」とし、今後について「東京五輪の代表にはなれなかったんですが、しっかり気持ちを切り替えてパリを見据えてしっかりコツコツとやっていきたい」と話した。

 序盤、第1集団は約20人で形成され、10キロを29分44秒、59分20秒で通過。25キロ過ぎに井上大仁(28=三菱重工)がペースアップ。ペースメーカーの前に出て一時、抜け出したが、28キロ過ぎに集団に吸収された。30キロは井上、鈴木、菊地賢人(30=コニカミノルタ)サイモン・カリウキ(24=戸上電機製作所)大六野秀畝(28=旭化成)土方英和(23=Honda)の6人の集団が1時間28分59秒で通過。33キロ過ぎに井上、大六野、菊地が遅れ、先頭争いは3人に。36キロ過ぎに、鈴木が給水地点で一気にペースを上げて抜け出し、そのまま逃げ切った。

続きを表示

2021年2月28日のニュース