全豪8強・大坂の“収穫”　「サーブ悪くてもストロークで強敵倒せる」フィセッテ・コーチ評価

テニス全豪オープン第7日 （ 2021年2月14日    オーストラリア・メルボルンパーク ）

全豪オープン女子シングルス、ボールに食らいつく大坂（AP）
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　女子シングルス4回戦で第3シードの大坂なおみ（23＝日清食品）が昨年準Vで第14シードのガルビネ・ムグルサ（27＝スペイン）に4―6、6―4、7―5で逆転勝ちした。準々決勝では世界71位の謝淑薇（シャシュクビ、35＝台湾）と対戦する。

　19年末から大坂を指導するウィム・フィセッテ・コーチ（40＝ベルギー）がムグルサとの4回戦について「本当にタフな試合だった。サーブが良くない場面もあったが、強敵をストローク戦で倒せることを示した。彼女の出来には満足している」と語った。第1サーブ成功率61％と最大の武器の精度を欠きながら勝ちきった一戦を評価した。

　データ分析のスペシャリストとして知られ、試合前にはパワーポイントを駆使してゲームプランを説明。大坂からは尊敬の念を込めて「プロフェッサー（教授）」と呼ばれる一方で「天然ボケの一面もある」と言われるなど、絶妙の距離感を築いている。準々決勝については「相手はとても、とても、トリッキーで予測不能なことをしてくる。感情を制御することが重要」と指摘。相手に揺さぶられても平常心を失わない精神的強さをポイントに挙げた。