松元「バテガツオ」でも男子200自由形制す「疲労ある中で勝てたことは自信に」

[ 2021年2月6日 05:30 ]

競泳 ジャパン・オープン第2日 ( 2021年2月5日    東京アクアティスセンター )

男子200メートル自由形で優勝した松元
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 男子200メートル自由形は19年世界選手権銀メダルの松元克央(23=セントラルスポーツ)が1分46秒82で優勝した。冬場の厳しいトレーニングを積んでいる段階で、疲労が蓄積する中での貫禄V。女子400メートル個人メドレー決勝は大橋悠依(25=イトマン東進)が4分36秒27で頂点に立った。

 ヘロヘロの状態でも、国内では負けられない。松元はスタートから飛び出し、一度もトップを譲らすにフィニッシュした。1月22日の北島康介杯で出した1分45秒13の日本記録からは1秒69遅れたが「タイムは良くないが、これで自信を失うわけではない。いい練習を積めていると感じられる。疲労がある中で勝てたことは自信になる」と前向きだった。

 北島康介杯後は耐乳酸トレーニングに重点を置いた。泳ぐ距離を減らして速度を上げる質の高いインターバルを繰り返した。今冬の練習タイムは1年前に比べて着実に上がっており「1年前と同じような練習をしているが、タイムは1年前より全部いい。成長していると実感できている」と強調。愛称カツオにちなんだ恒例の「今日は何ガツオ?」の質問には「バテガツオ」と応じたが、表情は充実していた。

 今大会後に長野県東御市で準高地合宿に入り、さらに体を追い込む予定。例年はメキシコで高地合宿を張る時期だが、コロナ禍で変更を余儀なくされた。それでも東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権に向け「凄く順調に来ている。4月は日本記録を更新したい」と強調した。夏のTOKYOで“旬”を迎えるために冬場の山で鍛錬を積む。

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