クライミング日本の訴え棄却で原田、野中が東京五輪代表に 原田「ほっとしています」

[ 2020年12月12日 15:35 ]

スポーツクライミングの原田海(左)と野中生萌
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 日本山岳・スポーツクライミング協会は12日、国際連盟による東京五輪出場基準の解釈変更の取り消しなどを求めたスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴が棄却されたと発表した。仲裁判断を受け入れ、男子は原田海(日新火災)、女子は野中生萌(XFLAG)が五輪代表に決まった。

 五輪枠は男女各最大2。日本は出場資格を得た選手が3人以上になった場合、各国が出場選手を選べると国際連盟に確認し、選考基準を定めていた。19年8月の世界選手権で男女で日本最上位メダリストの楢崎智亜(TEAMau)、野口啓代(同)が代表に。それぞれ決勝で日本勢2番手の原田、野中が出場資格を得ていた。

 日本協会はその後の国際大会でも新たに出場資格を得られるという認識だったが、国際連盟は19年10月に原田、野中が既に代表に決定しているという解釈を日本協会に通知。CASへの提訴の結果、他の選手のチャンスはなくなり、原田と野中が夢切符を得た。

 原田はマネジメント会社を通じ、「これまでどうなるかわからない状態が続いて不安も抱えていたので、まずは結論が出てくれてほっとしています」、「東京五輪での目標に関しては、今の時点ではっきり言えません。ただ、この一件でチャンスを失った仲間たちもいるので、その思いも真摯に受け止めて大会に臨むことができるよう、気持ちを整理していきたい」とコメントした。

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