村上茉愛 「五輪のメダルを意識」跳馬の大技「チュソビチナ」実戦初投入 10日から体操全日本選手権

[ 2020年12月9日 18:34 ]

<第74回全日本体操個人総合・種目別選手権 練習日>笑顔を見せタブレットで試技を確認する村上(撮影・会津 智海)
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 体操の個人総合と種目別の日本一を決める全日本選手権はきょう10日、群馬・高崎アリーナで開幕する。9日には会場で前日練習とオンライン会見が行われ、昨年個人総合で4連覇を逃した女子の村上茉愛(24=日体ク)が「絶対にもう1度優勝したい。東京五輪のメダルを意識している演技を見てほしい」と決意を口にした。

 今大会では五輪を見据え、秘策を用意。「絶対に全日本で使いたいと思っていた」という跳馬の大技「チュソビチナ(前転跳び前方伸身宙返り1回半ひねり)」を実戦で初投入する。これまでは技の難度を示すDスコアが5・4の「ユルチェンコ2回ひねり」を跳んでいたが、チュソビチナは5・8。9月の全日本シニア後から本格的に着手し、「完成度は高い状態で来た」と胸を張った。

 これまでは腰痛を気遣い、跳馬を追い込むまでに至らなかった。「今回の自粛期間、五輪の延期があったからこそ、本気で取り組もうと思った。前回の世界選手権を見て、勝つなら跳馬だと思った。やっと皆さんにお見せできる」と笑顔を見せた。 

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2020年12月9日のニュース