全米女子オープン カリー・ウェブが展望 畑岡に「気持ちを楽に戦うことができれば…」

[ 2020年12月9日 16:33 ]

畑岡奈紗
Photo By スポニチ

 女子ゴルフの海外メジャー今季最終戦となる全米女子オープンは10日、テキサス州ヒューストンのチャンピオンズGCで開幕する。史上最多となる日本勢18人が出場する世界最高峰の戦いを前に、4日間の大会を生中継するWOWOWの今季LPGA女子ゴルフツアーアンバサダーであるカリー・ウェブ(45=オーストラリア)が大会への展望を語った。

 
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催日程が6月から12月に変更となった今大会。日照時間の関係もあり、予選ラウンドを2つのコースで行う異例の形で実施される。00、01年の全米女子オープン連覇をはじめメジャー7勝、米女子ツアー通算41勝を誇るレジェンドは、今大会を制するのはどのような選手になると見ているのだろうか。

 「この大会に最適な選手は、我慢のゴルフができる選手、よく知らないコースにでも十分に適応できる選手。そう言ったタイプの選手が勝利を手にするのではないでしょうか。それは事前に想像もしていなかった選手かもしれません。今年は2つのコースで行われ、同じゴルフクラブ内にあるとは言え、その特徴はかなり違うからです。違った条件のコースにうまく適応できる選手が優勝に近いのではないでしょうか」

 今年は史上最多となる日本勢18人が出場する。日本勢の活躍の可能性についての展望は。

 「私は、日本人選手はいろんな意味で有利なのではないかと思っています。というのも、彼女らは12月のプレーに慣れているからです。LPGAの大半の選手はこの季節のプレーには慣れていません。でも日本人選手は寒くなるこの季節のプレーに慣れています。彼女らがアメリカに来ることができて、初日までにここの気候と時差などにしっかりと対応できたなら、有利にプレーできるのではないでしょうか。日本人選手にはチャンスがあると思いますよ」

 その中でも、最も注目されるのは日本勢最上位の世界ランキング7位につける畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)だろう。悲願のメジャー初制覇に向けては、どのようなプレーが求められるのだろうか。

 「先日、試合で畑岡選手を見ました。すごくいいスイングをしていましたね。今季メジャー2大会でトップ10フィニッシュなのですから、しっかりといい方向に進んでいると思います。昨シーズンはメジャーであまりいい成績を残せていませんでしたあまりいい成績を残せていませんでしたね。大事なのは全米全米女子オープンでいいプレーをしようと、自分に過剰なプレッシャーをかけないことです。考えてみてください。今後半年の間に、彼女は2度全米女子オープンを戦うことになるので。1つのはこの12月の大会、そしてもう1つは来年の5月です。だから、今回の全米女子オープンでプレッシャーをかける必要はありません。気持ちを楽に戦うことができれば、勝てるチャンスは十分にあります」

 異例ずくめの2020年海外メジャー最終戦。畑岡奈紗、渋野日向子(22=サントリー)、原英莉花(21=日本通運)ら総勢18名の日本勢の活躍に注目が集まる。大会の模様は4日間、WOWOWにて生中継される。

続きを表示

2020年12月9日のニュース