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アスリートの応援にギフティングという選択肢 魅力発信へバスケ女子日本代表主将・高田自ら会社設立

[ 2020年12月9日 05:30 ]

2020+1 DREAMS

イベント会社を立ち上げたバスケットボール女子日本代表・高田(右)
Photo By スポニチ

 【THE TOPICS】バスケットボール女子日本代表で主将を務める高田真希(31=デンソー)は今年2月、イベント会社「TRUE HOPE」を設立し、自ら代表取締役社長に就任した。5年ほど前から温めていた構想で、スポーツ教室などを通して子供たちに自身の経験やスポーツの魅力を伝えたいとの思いがあった。

 投資会社を設立したサッカーの本田圭佑(ボタフォゴ)やヘルスケアサービスの会社を展開する長友佑都(マルセイユ)ら社長を務めるアスリートはいるが、女子バスケのようなアマチュアリーグ所属選手では異例の取り組み。引退後のセカンドキャリアも見据えており「現役生活がそんなに長くないことを実感し、引退後に何をするかを考える中で、影響力のある現役のうちに活動を始めたいと思い、会社を設立しました。培ってきた経験や技術、自分にしか伝えられないものを還元したい」と熱い思いを口にする。

 当初は全国各地でバスケ教室などを開催する計画だったが、本格活動開始前に新型コロナウイルスの感染が拡大。人を集められる状況ではなくなった。現在は学校の部活などを対象にしたオンラインでのトークセッションや、SNSで会員制オンラインサロンを開催。バスケに関する質問や日常生活の悩みに対し、回答してアドバイスを送る。

 会員制サロンの入会者は約40人で、性別や年齢を問わず、幅広い層が集う。高田は「コロナがなければオンラインを活用する発想はなかった。限られた時間で開催できコロナ収束後も活用できるので、引き出しは増えたと思う。質問や悩みに答えることで、自分にも気付きや刺激があり、プレーにもプラスに働いています」と強調した。

 4月からはスポーツギフティングサービス「Unlim(アンリム)」に登録。ファンからの応援メッセージとともに寄付金を得られる仕組みで、イベント会社の運営費に充てることを見込んでいる。新しい形の応援は新鮮で「ギフティングを頂くことで、応援がダイレクトに分かる。声の応援も大切ですが、形があることはモチベーションになり、力になる。コロナ禍でファンと直接触れ合う機会が減る中、会社を設立した自分の思いにも賛同してもらえている気持ちになる」と視線を上げた。社業での刺激、ギフティングによる新たなモチベーションを力に、目標に掲げる東京五輪での金メダルを目指す。 

 【活動資金源として有効活用】Unlimはミクシィ社により設立された一般財団法人アスリートフラッグ財団が提供するスポーツギフティングサービスで、今年2月にスタートした。ファンがサービスを通してアスリートフラッグ財団に寄付すると、登録選手、チームに応援ポイントを贈ることができ、そのポイントを参考に寄付金の67~83%が選手、チームに支援金として支払われる。スキージャンプ女子の高梨沙羅、プロ野球・ヤクルトなど登録選手、チームは100以上。支援を受ける選手・団体側にとっては高い分配率、使途の自由さが利点となっている。ミクシィ社で担当部長の武本泰伸氏は「ファンにとっては応援の“窓口”。もっと応援のきっかけとなる仕組みをつくっていきたい」と意欲を示した。

 ◆高田 真希(たかだ・まき)1989年(平元)8月23日生まれ、愛知県豊橋市出身の31歳。小学校5年の時にバスケと出合い、中学から本格的に競技に取り組む。桜花学園高(愛知)から08年にWリーグのデンソーに加入。08~09年に新人王、13~14年にMVPに輝いた。09年から日本代表で活躍し、16年リオ五輪では主力として8強に貢献。ポジションはセンター。コートネームは「リツ」で“リ”バウンドを“つ”よく取るが由来。1メートル83、76キロ。血液型A。

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