スーパーボウルMVPのQB対決はブレイディーの勝ち ロジャースは痛恨の連続インターセプト

[ 2020年10月19日 12:28 ]

試合終了後にあいさつをかわすブレイディー(左)とロジャース(AP)
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 NFLは18日に第6週の12試合を各地で行い、今季のスーパーボウルの試合会場となっているフロリダ州タンパの「レイモンド・ジェームズ・スタジアム」では、ともにスーパーボウルでMVPとなっている2人の看板QBが激突。ペイトリオッツ時代に4度MVPとなっているトム・ブレイディー(43)が所属する地元のバッカニアーズが、2011年のMVP、アーロン・ロジャース(36)がけん引しているパッカーズを38―10(前半28―10)で退けて今季4勝目(2敗)を挙げた。

 バッカニアーズはホームでは3戦全勝。ブレイディーのパス成功は27回中17回(2TD)で166ヤードは今季最少だったが、守備陣の活躍で第2Qに28点を挙げて一気に逆転した。

 パッカーズは今季5戦目で初黒星。ここまでの4試合でチームとして一度もターンオーバーを喫していなかったが、第2Qに入ってロジャースがドライブの2シリーズ連続でパスをインターセプトされ、そのうちの1回はバッカニアーズのコーナーバック(CB)、ジャメル・ディーン(24)に32ヤードをリターンされてTDを奪われた。

 インターセプトされたあとにTDにつながる「PICK6」をロジャースが喫したのは、NFL186試合でこれが3回目(通算パス試投数は6235回)。今季の4試合では139回を投げて一度もパスを奪われていなかったが、この日は第2Qの約1分半という間隔の中で2度も記録してしまった。

 新型コロナウイルスに複数の選手が感染して対応に追われていたタイタンズは地元ナッシュビル(テネシー州)で延長の末にテキサンズを42―36(前半21―10、延長6―0)で下し、10連勝を飾った2008年以来、12シーズンぶりの開幕5連勝。RBデリック・ヘンリー(26)が22回のキャリーで212ヤードを走破(2TD)して延長で決勝TD(5ヤード)を挙げ、パスとランを併せたチームのオフェンス総獲得601ヤードは新記録となった。

 同じく複数の選手が新型コロナウイルスに感染したペイトリオッツは地元フォックスボロ(マサチューセッツ州)でブロンコスに12―18(前半3―6)で敗れて2勝3敗。開幕5戦終了時で勝率が5割を切ったのは19年ぶりで、ブレイディーが移籍したあとのシーズンではフィールドの内外で“苦戦”が続いている。

 <18日の結果>

*タイタンズ(5勝)42―36(延長)テキサンズ(1勝5敗)
*コルツ(4勝2敗)31―27ベンガルズ(1勝1分け4敗)
ファルコンズ(1勝5敗)40―23*バイキングス(1勝5敗)
ブロンコス(2勝3敗)18―12*ペイトリオッツ(2勝3敗)
*ジャイアンツ(1勝5敗)20―19ワシントンFC(1勝5敗)
レイブンズ(5勝1敗)30―28*イーグルス(1勝1分け4敗)
*スティーラーズ(5勝)38―7ブラウンズ(4勝2敗)
ベアーズ(5勝1敗)23―16*パンサーズ(3勝3敗)
ライオンズ(2勝3敗)34―16*ジャガーズ(1勝5敗)
*ドルフィンズ(3勝3敗)24―0ジェッツ(6敗)
*バッカニアーズ(4勝2敗)38―10パッカーズ(4勝1敗)
*49ers(3勝3敗)24―16ラムズ(4勝2敗)

 *はホームチーム

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