NBAファイナルが開幕 レイカーズが圧勝 ジェームズはファイナル初戦の連敗を7で阻止

[ 2020年10月1日 12:00 ]

気迫ある表情を見せるレイカーズのジェームズとデービス(AP)
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 今季のNBA王者を決める「FINALS」が、通常の日程よりも約4カ月遅れて9月30日にフロリダ州オーランドで開幕。10年ぶりに最後の舞台に駒を進めてきたレイカーズ(西地区)が116―98(前半65―48)でヒートを退け、17回目の王座獲得に向けて好スタートを切った。

 レイカーズは第1Qの中盤で13点を追う展開となったが、このクオーターの終盤から反撃。第2Qを34―20として一気にリズムをつかみ、第3Qには最大32点差をつけた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で4カ月間中断していたシーズンが再開された7月30日以降、ツイッターとインスタグラムのフォロワーが実に410万人も増えたレブロン・ジェームズ(35)は、4度のファイナル出場(優勝2回)を果たした古巣ヒートを相手に25得点、13リバウンド、9アシストをマーク。キャバリアーズ時代を含めてファイナルはこれが自身10度目(過去優勝3回)となったが、第1戦に勝ったのはヒート時代の2011年(対マーベリクス)以来で、鬼門となっていた初戦の連敗を「7」で阻止した。

 今プレーオフ平均で28・8得点を記録しているアンソニー・デービス(27)は34得点と3ブロックショットをマーク。レイカーズは前半で3点シュートを17本中11本、フリースロー(FT)を10本すべて成功させて相手に傾きかけた流れを引き戻した。ドライブモーション・オフェンスの際には、インサイドに飛び込んでくるカッターを絡ませてヒートのディフェンスをかく乱。相手の神経をインサイドに集中させると、今度はキックアウトして3点シュートで攻め立てるなど、バランスのいいオフェンスで主導権を握り続けた。

 第5シードのチームとして初めて東地区を制したヒートはセンターを用いない「スモール・ラインアップ」で応戦し、立ち上がりでペースをつかんだに見えたが第2Qに入って失速。東地区決勝で第3シードのセルティクスを混乱させた変則ゾーンを第2Q中盤から使って流れを変えようとしたが、レイカーズの勢いを止めることはできなかった。

 ジミー・バトラー(31)がチーム最多の23得点、ソーシャルネットワークのフォロワーが開幕時から約2倍の170万人となった新人のタイラー・ヒーロ(20)は14得点を稼いだが、今ポストシーズンで平均20・9得点を挙げていた先発ガードのゴラン・ドラギッチ(34)は前半で左脚を痛めて(足底筋膜炎)後半は欠場。「スモール・ラインアップ」の中で先発最長身となっていた206センチのバム・アデバイヨ(23)も第3Q、セルティクスとの東地区決勝で痛めていた左肩を再び負傷して退いた。ドラフト外のガードながら今季の「オールルーキー・ファーストチーム」に選出されたケンドリック・ナン(25)がドラギッチに代わって出場して18得点を記録したが、ヒートはプレーオフの4シリーズ目で初めて初戦を落とした。

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