ビーチバレー男子は庄司・倉坂組がV 小さな応援団長の声援が力に

[ 2020年9月20日 22:48 ]

サーブに集中する庄司
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 日本ビーチバレーボール連盟主催の国内ツアー下部大会にあたる「ジャパンビーチゲームズフェスティバル千葉2020男子の部」が20日に千葉・稲毛海浜公園で行われた。決勝は庄司憲右(愛媛県競技向上対策本部/荒井商事)、倉坂正人(三菱オートリース)組が、国内ポイントランキング1位の石島雄介、白鳥勝浩(ともにトヨタ自動車)を2―1で破り、優勝した。

 念願の初勝利に、喜びが爆発した。18年のオフシーズンからペアを組み始めた庄司・倉坂組は、08年北京五輪インドア代表の石島・08年北京、12年ロンドン五輪ビーチ代表の白鳥組に、過去5戦5敗を喫してきた。「19年シーズンは散々負けまくってきた。今回勝てたのは成長の証です」と庄司は笑顔を見せた。

 小さな応援団長の力も大きい。庄司と妻でプロビーチバレー選手の浦田聖子の長女・聖梨(せな)ちゃん(4)の「パパ頑張れー!」という声援がコート全体に響き渡った。「やっぱり力になりますよね」と照れ笑いを浮かべた庄司。決勝では「パパ頑張るよ!」と応える余裕も見せた。

 これまで「強敵相手に気張りすぎてしまう」ことがペアの弱点だったと振り返った倉坂。普段は試合だけに集中してしまう庄司が、聖梨ちゃんの声援に応えられる余裕があるほど精神面を強化したことで、強敵相手に貴重な1勝をもぎとった。一方で「石島・白鳥組は分析力の高いチーム。次も勝てるとは限らないから、気を引き締めたい」。来夏の東京五輪出場のために、庄司・倉坂組は何度でも巨大な壁に立ち向かっていく。

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2020年9月20日のニュース