松岡修造氏 “一本調子”でも押し切った…大坂なおみ、自分のテニスできれば負ける要素ない

[ 2020年9月1日 21:04 ]

テニス全米オープン第6日   大坂なおみ 6―2、7―5、6―2 土居美咲 ( 2020年8月31日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープン女子シングルス1回戦で土居美咲と対戦した大坂なおみ(AP)
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 優勝した18年全米や19年全豪で見せた工夫や我慢は見られなかった。大坂さんは相手が打った球を打ち返す一本調子のテニスだった。第1サーブ成功率も51%と高くない中、それでも押し切れるのだから相当レベルは高い。特にフォアハンドのパワーが増したように感じる。サーブはトスが少し低く、左右や後方にもズレていたが、打ち方自体は良かった。トスの感覚さえ合えば、この試合で6本だったエースが何倍にも増える可能性は高い。

 優勝できるかどうかは、相手うんぬんではなく大坂さん次第。自分のテニスをすれば負ける要素はないので、メンタル面に注目している。力で押し込もうとして、どんどんミスが出るのが一番悪い形。フォアでボールを叩きつける意識が出ると、ミスのリスクは増す。その方向にいくと非常に危険で、格下に足をすくわれるかもしれない。土居さんはストローク、ネットプレーなど持ち味を出した素晴らしいテニスをしていたと思う。(スポーツキャスター)

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2020年9月1日のニュース