【内藤雄士の目】松山、1W安定すれば年間王者も全米も獲れる

[ 2020年9月1日 05:30 ]

米男子ゴルフツアーBMW選手権・最終日 ( 2020年8月30日    イリノイ州 オリンピアフィールズCC=7366ヤード、パー70 )

ドライバーショットを放つ松山英樹(AP)
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 今大会の松山選手のプレーぶりは、ゴルフの質、総合力の高さを証明するものでした。1Wを替えたことで3日目の計測ホールで347ヤードをマークするなど飛距離は伸びていました。しかし、4日間のフェアウエーキープ率は39%、パーオン率51%と決して良くなかった。それでも優勝争いを演じることができたのは、ショートゲームが素晴らしかったからです。米ツアーに参戦した当初はグリーン周りに苦しんだ時期もありましたが、そこから成長し、今週のスクランブリング(寄せワン率)は71・43%で2位に入っています。

 フェアウエーキープ率が悪くなれば、ラフから打つ回数が多くなり、必然的にパーオン率も落ちます。しかし、ラフからでもパーセーブが楽なポジションに打っていけるショット力と、そのポジションを見極められる高いコースマネジメント力があったからこそ、スコアを崩しませんでした。今後ドライバーショットがさらに安定してくれば、ツアー最終戦はもちろん、メジャーの全米オープンでの優勝争いも十分期待できるはずです。(プロコーチ)

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2020年9月1日のニュース