渋野「めちゃくちゃ元気」全英連覇へ「6が楽しい 4がプレッシャー」

[ 2020年8月19日 05:30 ]

全英女子オープン開幕に向け練習ラウンドでショットを放つ渋野
Photo By ゲッティ=共同

 女子ゴルフの今季海外メジャー初戦となるAIG全英女子オープンは20日、スコットランドのロイヤルトルーンGCで開幕する。昨年大会で日本人42年ぶりのメジャー制覇を果たした渋野日向子(21=サントリー)が18日、オンラインでの大会公式会見に出席し、連覇を目指す戦いへの思いを語った。ディフェンディングチャンピオンとしての誇りを胸に、リンクスという難コース攻略に挑む。

 スマイリングシンデレラの誕生から1年。渋野が全英の舞台に帰ってきた。コロナ禍によりリモートでの会見となったが、画面越しにも開幕を心待ちにする様子が伝わってくる。「ディフェンディングでこの試合を迎えられるのは、一生に一度あるかないか。いろいろとかみしめながら、この1週間を生きていきたい」。笑顔で、そう声を弾ませた。

 前哨戦に位置付けられる前週のスコットランド・オープンで予選落ちした直後は「プレッシャーを感じています」とつぶやいた。週末はショットをメインに調整に励んだ。昨年覇者として戻ってきた全英の会場。いたるところに飾られた優勝トロフィーを持つ自身の写真を見て、心境に変化が表れた。「下手なゴルフはできないとかそういう気持ちは消えて、むしろ自分なりに楽しめたらいいんじゃないのかなって」。楽しみとプレッシャーの割合は「6が楽しいかな、4がプレッシャーな感じです」。前向きな気持ちで大一番に臨む。

 17日には時折雨が降る中、18ホールをラウンド。雨が降らなかった前週と比べると、ウエッジショットでターフが取れるほどフェアウエーやグリーンが軟らかくなっていた。大会期間中は4日間とも雨が降る予報。「先週よりも回りやすさは感じました」。もちろん、男子の全英オープンの会場の一つでもある難コース。「ティーショットで絶対にフェアウエーバンカーに入れないように」と警戒も怠っていない。

 昨年8月4日。海外ツアー初出場で、77年全米女子プロ覇者の樋口久子以来日本人42年ぶり、史上2人目のメジャー制覇を飾った。「人生が変わった瞬間だった」。この日の会見でも海外メディアから次々と質問が飛ぶなど注目度は高い。「ディフェンディングとして迎えられることに誇りを感じる。去年の自分らしさを忘れないように、その中でも違う自分も見せられるように。最大限の力を出して頑張ります」。日本人初のメジャー連覇を目指す、4日間の戦いが始まる。

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