バスケ篠山竜青がコロナ禍に思うこと

[ 2020年8月19日 15:18 ]

Bリーグ川崎の篠山竜青
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 多くの観客が会場を埋め、大歓声が響く。スポーツのあるべき日常に、自分が最後に身を置いたのは、2月のフィギュアスケート四大陸選手権(韓国・ソウル)だった。

 新型コロナウイルスの脅威が迫る中、最近の渡航歴などのチェックシートを提出し、検温を経て取材IDを受け取った。マスクも着用して取材し、観客にも同様の予防策が求められたが、大会は無事に閉幕。男子の羽生結弦(25=ANA)がジュニア&シニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を達成した。半年前の出来事だが、遠い昔のように感じる。

 以降、感染は拡大し、東京五輪は来夏へ延期に。あらゆるスポーツで、従来のような環境は消えた。アスリートにも相次ぐ陽性反応。厳しい状況を少しでも打開するために、各競技団体は知恵を絞っている。

 8月16日、バスケットボールではカテゴリーの垣根を越えて日本代表が集結した。会場の国立代々木競技場は無観客だったが、ライブ配信で参加するファンに向けて紅白戦などを実施。日本協会によると、動画の再生数は合計約75万回に上ったという。

 イベント後の取材はオンライン。男子日本代表主将でBリーグ川崎の篠山竜青(32)は「難しいシチュエーションにもかかわらず、集まれたことが良かった。バスケが生活に戻ってくるような日々が、早く来てくれることを願っている」と話した。イベント2日前には、田中大貴(28)らA東京3選手のコロナへの陽性が判明。収束への道筋がまだ見えない中、篠山が発した言葉は重かった。

 「Bリーグでも定期的にPCR検査をしていけば、絶対に出てくると思う。ゼロだから偉いとか、出てしまったからそのクラブがダメということではなく、1人出てしまったのを20人、200人に増やさないところが、リーグとしてもクラブとしても問われる」

 日本協会のガイドラインを遵守するなど日々、意識しながら生活していても、完全に感染を防ぐのは困難。陽性者の有無だけで善悪を判断していては、前には進めない。それはバスケットボールだけでなく、全てのスポーツに言えることだろう。

 「1回1回、浮き足立つのではなく、広げないところにフォーカスして、今季をちゃんと戦って、乗り切っていければいい」

 コロナの影響でBリーグの19―20年シーズンは3月末に中止に追い込まれた。新シーズンは10月2日、A東京―川崎(アリーナ立川立飛)で開幕する。陽性者ゼロで進むことがベストだが、そうでない場合にいかにベターな選択を積み上げるか。バスケットボールだけでなく野球やサッカー、他のスポーツでも、それぞれのシーズンが完遂できることを願っている。(記者コラム・杉本亮輔)

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